俺の本棚

人生に役立つっちゅう気持ちはさらさらなく

ただただ面白いから読むだけ

したがって乱読です





17年6月27日(日)
「幸福な生活」(百田尚樹)00799

ショートショートなんであるがこれが凄い。
最後の1行がどんでん返しで
しかもその1行は
全てめくった次のページにポツンと1行だけ書いてあるんである。
こんな手法の小説初めて見たわい・・・!

☆☆☆☆☆



17年6月21日(水)
「家光謀殺」(笹沢左保)00798

好きな作家の好きな時代劇。
将軍家光の一行を襲う牢人の群れを
武蔵や丸橋忠屋弥や油比正雪ら七人のメンバーが阻止すべく立ちがる。
大人のメルヘンではあるが
ちょっと間延びした小説になっているなぁぁ

☆☆☆



17年5月27日(土)
「冬芽の人」(大沢在昌)00797

久し振りの大沢節ハードボイルドなんであるが
今は少々緻密過ぎて辛かったかなっちゅうのが本音。

☆☆



17年4月29日(土)
「疫病神捕物帳」(笹沢左保)00796

好きな作者の好きな捕物帳である。
が。これは今イチ稚拙だったような気がする。

☆☆☆



17年4月17日(月)
「きみ去りしのち」(重松清)00795

1歳で息子を亡くした夫婦。その鎮魂の旅。
離婚した元妻とその娘とも絡まって旅は続いて行く。
今イチ入って行けなかったかな・・・

☆☆☆



17年4月14日(金)
「闇にもつれる」(笹沢左保)00794

作者得意のミステリ短編集であるが
この作者にしてはちょっとキレがなかったなぁぁ

☆☆☆



17年4月11日(火)
「星のかけら」(重松清)00793

『生きてるってなんか凄い』
エリカのこのセリフがテーマ。
作者ならではのほのぼの小説。

☆☆☆☆



17年4月10日(月)
人喰い」(笹沢左保)00792

日本推理作家協会長受賞作っちゅうんで読んでみたけど
そこまでのどんでん返しはなかったな。
ただこんな緻密なストーリーよう考えるもんじゃわい。

☆☆☆



17年4月8日(土)
「白い悲鳴」(笹沢左保)00791

久し振りの小説。それもこの時期今年初とはね・・・
やっぱし面白いのはこの作者やね。
どんでん返しの結末が待つミステリ集。

☆☆☆☆



16年12月11日
「回廊亭殺人事件」(東野圭吾)00790

これまたコンビニにてね。
しかしもっと凄いトリックかと思っていたけどね・・・。

☆☆☆



16年12月5日
「舟を編む」(三浦しをん」00789

これもコンビニにて。
本屋大賞受賞作は全て面白いんよね。
辞書を作成する人々の苦労が良くわかる。
これ読んで辞書(辞典)にキョーミが湧いて来た。
ちなみにこの本での辞書の名称は「大渡海」
だから舟を編む。

☆☆☆☆



16年11月29日
「祈りの幕が下りる時」(東野圭吾)00788

これも病院のコンビニにて。
若干思いテーマなのはいいね。
「砂の器」をホーフツとさせる。



16年11月26日
「ブルータスの心臓」(東野圭吾)00787

病院のコンビニにあったんで買って読んだ。
東野モノにしては今イチか。

☆☆



16年11月22日
「生物としての静物」(開高健)00786

ナスさんからいただいた。
入院して即読んだ。
アウトローな作者のこだわる道具が良く伝わって来たね。

☆☆☆



16年5月6日(金)
「落英」(黒川博行)00785

上下巻の長い警察小説であるが
退屈以外の何物も感じなかった。





16年4月30日(土)
「九つの離婚」(佐野洋)00784

古典的本格推理であるが
落ち着いて楽しめるから俺は好きなんよね。

☆☆☆☆



16年4月25日(月)
「風が強く吹いている」(三浦しをん)00783

箱根駅伝に題材を取ったスポーツ小説。
これがつてつもなく面白いんでsるよ。
笑って泣いて感動する。

☆☆☆☆☆



16年4月19日(火)
「オヤジの細道」(重松清)00782

あまり読まないエッセー。
まこの作者なら面白い。

☆☆☆☆



16年4月17日(日)
「モンスター」(百田尚樹)00781

面白くかなりキョーミ深いテーマに言及してる。
ブスが整形で絶世の美女に変身。

☆☆☆☆



16年4月14日(木)
「死亡推定時刻」(朔立木)00780

前に1度読んだ事があったか?
それにしても克明な犯罪記録。
しかしこんなにあっさりと冤罪が作られるのかは疑問。
結末も尻切れトンボ気味。

☆☆☆☆



16年4月8日(金)
「孤独な殺人者」(土屋隆夫)00779

古いけど好きなミステリ作家。
いぶし銀のような短編集。

☆☆☆

16年4月4日(月)
「水木警部補の敗北」(笹沢左保)00778

この作者にゃハズレがない。
落としの水木本領発揮。
されど前に読んでたかな・・・?

☆☆☆☆



16年3月23日(水)
「事件の年輪」(佐野洋)00777

千代田病院の売店で買った。
まさか好きなミステリー作家があるとは思ってもいなかった。
しかしこの作者はとっくに故人と思っていたら
携帯電話とかも登場し
ごく最近亡くなったと知った。

☆☆☆



16年3月14日(火)
「君の膵臓をたべたい」(住野よる)00776

お見舞いにワタナベさんからいただいた。
本屋大賞ノミネートで夜みたい本ランキング第1位とある。
視点としては面白い。

☆☆☆



16年3月8日(火)
「小暮壮物語」(三浦しをん)00775

小暮壮に暮らす人々の人生ストーリー。
まぁまぁですね。

☆☆☆



16年2月22日(月)
噂の女(奥田英朗)00774

これも好きな作家。
「港のヨーコ」みたいな手法やね。

☆☆☆☆



16年2月15日(月)
「ギャングスター・レッスン」(垣根涼介)00773

好きな作家の好きなシリーズ。
緻密でリアルで迫力あるストーリーにゃシビれる。

☆☆☆☆



15年11月26日(木)
「密室の鍵貸します」(東川篤哉)00772

ユーモア溢れる推理小説。
これはデビュー作みたい。
トリックとか動機はチャチだが何度も笑ってしまった。

☆☆☆☆



15年11月14日(土)
「阪急電車」(有川浩)00771

小さな短編が阪急電車によって連作に紡がれてゆく。
素敵な素敵な小さな人生の連作。
実はこの本下さったのは親父殿の同級生84歳のご老人。
素晴らしい小説をありがとうございますー。

☆☆☆☆☆



15年11月3日(火)
「たそがれやくざブルース」(井上ひさし)00770

学生時代はとかくこの作者の本ばっかし読んでたし
かなり影響受けたなぁぁ
これ古本屋で見つけたけどまだ未読の本であった。
この作者のユーモアはかなり深いんであるよ。

☆☆☆☆



15年10月28日(水)
「セカンドステージ」(五十嵐貴久)00769

久し振りの読書だけど凄く面白かった。
老人パワーも凄いし恋愛も上手く描いてある。
この人の小説は外れがないな。

☆☆☆☆☆



15年8月21日(金)
「限界集落株式会社」(黒野伸一)00768

これもナスさんからいただいた。
かつての「神去なあなあ日常」の農村版と言ったところか。
農業について凄く勉強になったし
何よりハッピーエンドが胸を熱くする。

☆☆☆☆☆



15年7月15日(水)
峠うどん物語」(重松清)00767

やっぱしこの作者はいい。
ヒューマニズムが溢れちょる。
うどんに対する造詣の深さはかなりの取材が想像出来る。

☆☆☆☆



15年7月9日(木)
「光媒の花」(道尾秀介)00766

久し振りに文学っぽい小説に当たった。
この作品は山本周五郎賞受賞で作者は直木賞作家であるが
純文学を感じる程重くしかも面白い連作。

☆☆☆☆☆



15年6月16日(火)
「東京物語」(奥田英朗)00765

18歳から30歳までの青春グラフティ。
キャンディーズ解散とかベルリンの壁崩壊とか
当時の懐かしいニュースも散らばってて感慨深い。

☆☆☆☆☆



15年5月22日(金)
「ゴールデンスランバー」(伊坂幸太郎)00764

タイトルはビートルズのナンバー子守唄。
権力により首相暗殺犯と言う全く身に覚えのない犯罪者に仕立て上げられる。
山本周五郎賞並びに本屋大賞受賞が頷ける力作。

☆☆☆☆☆



15年5月7日(木)
「我が家の問題」(奥田英朗)00763

家庭主に夫婦間の問題をキョーミ深く
またコミカルに描いている。
この作者の作品はそんなに外れない。

☆☆☆



15年4月29日(水)
「神去なあなあ日常」(三浦しをん)00762

こりゃあ面白い!心の底から楽しめた。
三重県の山奥で林業の派遣社員として
横浜から送り込まれた主人公の恋と日常。
痛快な物語でありんす!

☆☆☆☆☆



15年4月21日(火)
「とんび」(重松清)00761

不器用な親父と1人息子の成長を描いた新聞連載小説。
重松節にゃさすが感動して涙する。

☆☆☆☆☆



15年4月14日(火)
「南の島に咲く花は」(垣根涼介)00760

お客さんのナスさんよりいただいた。
フィジーを舞台にした素敵な恋愛小説。
本当の人生とは本当の恋愛とは
いろいろ提示してくれて素晴らしい小説。

☆☆☆☆☆



15年4月8日(水)
「R.P.G」(宮部みゆき)00759

面白くて読み進んで行ったんであるが
どうも前に読んでた気がする。
それにしても面白いストーリー。
面通しの場面が微に入り細に渡っているが
最後にちょっとしたどんでん返しが効いている。

☆☆☆☆



15年4月4日(土)
「中途半端な密室」(東川篤哉)00758

ユーモア本格推理の短編集やね。
「謎解きはディナーのあとで」の続編を読んでいるようで
心地よかった。

☆☆☆☆



15年4月3日(金)
「葛飾物語」(半村良)00757

昭和の時代を通した葛飾の人々の壮大な叙事詩。
文体は簡潔で読みやすいんであるが
自分としては没頭出来なかった。

☆☆☆



15年3月22日(日)
「館島」(東川篤哉)00756

キャピキャピの本格推理。
この作者にかかるとおどろおどろしさは消え
ユーモア推理に変わる。
しかしトリックが凝り過ぎていてちと難解。

☆☆☆




15年3月11日(水)
「殺意は必ず三度ある」(東川篤哉)00755

やっぱし面白い東川ミステリ。
ユーモアのセンスはただ者じゃない。
でも今回は謎解きが少し難解過ぎたかな。

☆☆☆☆



15年3月4日(水)
「孤独」(北野武)00754

この人の人生観は視線が鋭く独特で
しかも大いに共鳴出来る。
やっぱし天才だなと感じてしまう。

☆☆☆☆



15年3月3日(火)
「夜明けの街で」(東野圭吾)00753

これも前に読んだ本じゃったなぁぁ
しかし面白くてぐんぐん最後まで読んでしまった。
恋愛(不倫)とミステリを巧く組み合わせている。
やっぱし読ませる作者ですわい。

☆☆☆☆☆



15年3月1日(日)
「夢にも思わない」(宮部みゆき)00752

久し振りの宮部節であるが
やっぱし唸らせてくれるよね。
ぐいぐい引きずり込んで行く文章力はさすが。
プロットも意外性も十分です。

☆☆☆☆



15年2月21日(土)
「もう誘拐なんてしない」(東川篤哉)00751

凄く面白いユーモアミステリ。
こんな面白い作家がいるんかと思っていたらそれは
「謎解きはディナーの後で」の作者であったよ。
トリックも申し分ない。
ユーモアのセンスはちょっとあのススキノ探偵に似てる。
この作者は読破してみたいな。

☆☆☆☆☆



15年2月16日(月)
「探偵倶楽部」(東野圭吾)00750

前に読んだ事があったな・・・
でもあまりに面白くてそのまま一気に読み終えた。
この作者のはハズレがないみたい。

☆☆☆☆☆



15年2月13日(金)
「おかしな先祖」(星新一)00749

ショートショートより少し長めで
作者は言うにはSF落語を意識して書いたとの事。
キレがあって面白かった。

☆☆☆☆



15年2月11日(水)
「さまよえる脳髄」(逢坂剛)00748

サイコミステリであるがこの作者の手にかかると凄く面白い。
そのタッチが上手いし
意外性も申し分ない。

☆☆☆☆☆



15年2月8日(日)
「溺れる女」(笹沢左保)00747

ミステリ短編集。
この作者の短編にしては
今イチキレがなかったように思える。

☆☆



15年2月5日(木)
「招かれざる客」(笹沢左保)00746

この作者のデビュー作かも知れない推理長編。
そのせいか気合が入り過ぎてトリックが綿密過ぎて
かえって難解。

☆☆☆☆



15年2月1日(日)
「珈琲屋の人々」(池永陽)00745

1軒の珈琲屋を舞台にした連作。
主人はかつて殺人をおかした男。
そこに通う離婚した同級生の女。
この作者の作品はほーんと面白い。
ただまだ未消化で連作は続いてもいいと思う。

☆☆☆☆



15年1月30日(金)
「求婚の密室」(笹沢左保)00744

読書に飽きた時はこの作者に限るね。
ほーんとに楽しませてくれる。
久し振りの推理モノしかも密室。

☆☆☆☆



15年1月26日(月)
「プリズンホテル4春」(浅田次郎)00743

こっで完結。
ある程度惰性で読みました(笑)
ただ浅田節は好きです。

☆☆☆



15年1月11日(日)
「プリズンホテル3冬」(浅田次郎)00742

4部作全ては読もうと思っている。
若干惰性で読んでる感もある(苦笑)

☆☆☆



15年1月1日(木)
「プリズンホテル2秋」(浅田次郎)00741

4部作のうちの続編である。
プリズンホテルにヤクザと警察が同宿であるが
俺の琴線には響かなかった。

☆☆



14年12月20日(土)
「プリズンホテル1夏」(浅田次郎)00740

ヤクザの大親分が経営するホテルは監獄ホテルと呼ばれる。
客はほとんどがヤクザの団体であるが
中にはふらっと一般の客も来る。
さすがに久し振りの浅田節はサイコー♪

☆☆☆☆



14年12月17日(水)
「チッチと子」(石田衣良)00739

チッチとは息子カケルが父である小説家のぼくを呼ぶ愛称。
そのぼくが直木賞獲るまでの物語。
細部が面白いんであるよ。

☆☆☆☆



14年12月10日(水)
「あすなろ三三七拍子」(重松清)00738

クスッと笑ってのち爆笑。
ホロリと来て目はうるうる。
心の底から泣いて笑える重松ワールドは素敵です。

☆☆☆☆☆



14年12月1日(月)
「月と蟹」(道尾秀介)00737

思春期を表現した小説。
緻密な文体で読み応えはあり。
直木賞受賞作であるが
そこまで痛快な面白さはない。

☆☆☆



14年11月18日(火)
「純平、考え直せ」(奥田英朗)00736

下っ端やくざの坂本純平が相手組の幹部のタマを獲るよう指示される。
それを知った女の子がネットでアップしたら
いろんなレスが。
昔の俺の掲示板思い出したなぁぁ(笑)
ストーリーは若干尻切れトンボかな。

☆☆☆☆



14年11月16日(金)
「季節風 冬」(重松清)00735

これでこのシリーズ四季全て読んだな。
以前みたいには面白く感じなかったのは
俺のブランクのせいか・・・?

☆☆



14年11月8日(土)
「季節風 秋」(重松清)00734

随分久し振りの読書となったなぁぁ(苦笑)
ほのぼのとはしているんではあるが
今イチ切れのない短編集と感じたな。

☆☆



14年8月11日(月)
「季節風 夏」(重松清)00733

やっぱしこの作者特有であるが
読後に爽やかな風を感じてしまう。

☆☆☆☆



14年7月15日(火)
「季節風 春」(重松清)00732

長編かと思っていたら短編集であった。
でも心地よく読みやすい。
あと夏秋冬も読んで行こう。

☆☆☆☆



14年7月1日(火)
「忍びの国」(和田竜)00731

今売り出しの時代作家みたいね。
伊賀忍者にスポットを当てた作品。
時代背景は凄く勉強してるみたいね。

☆☆☆



14年6月21日(土)
「ボーダー(ヒートアイランドW)」(垣根涼介)00730

前に読んだかな?
それにしてもこの作者のハードボイルドはすこぶる面白い。
手口がかなりリアルなんである。

☆☆☆☆☆



14年5月29日(金)
「張り込み姫」(垣根涼介)00729

「君たちに明日はない」シリーズのNO3である。
相変わらず冴えわたる垣根ストーリー。

☆☆☆☆



14年5月18日(日)
「ニッポンの単身赴任」(重松清)00728

いわゆる小説ではなくて取材を元にしたレポート集ですな。
やっぱし俺としては小説の方が好きかな。

☆☆☆



14年5月15日(木)
「チルドレン」(伊坂幸太郎)00727

これもナスさんから。
前回の「SOS・・・」よりはわかり易くユーモアもあった。
ただ初めて目にする小説である事は確か。

☆☆☆☆



14年5月10日(土)
「SOSの猿」(伊坂幸太郎)00726

これもナスさんからであるがこの作者も初めて。
しかしこんな小説初めて読んだがね・・・(汗)
ちびっと俺には難解かな・・・

☆☆



14年5月6日(火)
「まほろ駅前番外地」(三浦しをん)00725

これもナスさんから。
この作者は初めてやな。
面白いとは思うけど俺の琴線には響いて来んかった。

☆☆☆



14年5月4日(日)
「邪魔」(奥田英朗)00724

これもナスさんから。
それにしても凄い小説。
ディテールに人生の襞を感じる。
そてにもまして凄いストーリー展開。

☆☆☆☆☆



14年5月1日(木)
「サウスバウンド」(奥田英朗)00723

これもナスさんから。
泣いて笑って震える程感動して素晴らしい小説。
キャラがみんなキラキラ輝いている。
特に父親上原一郎はサイコー。
西表島に行ってみたくなった。

☆☆☆☆☆



14年4月28日(月)
「真夜中のマーチ」(奥田英朗)00722

ずっとナスさんからいただいた本が続いております。
「無理」とか「オリンピックの身代金」とかの重厚な作品を書いた作者が
思わずニタッとするユーモア小説を書いてくれる。
この作者の懐も深いなぁぁ

☆☆☆☆



14年4月26日(土)
「オリンピックの身代金」(奥田英朗)00721

オリンピックを人質に身代金を要求する。
破天荒ながらリアルで息もつかせぬストーリー展開。
しっかりとした下調べ取材があるから素晴らしい読み応えである。

☆☆☆☆☆



14年4月19日(土)
「無理」(奥田英朗)00720

これもナスさんから。
↓で初めて読む作者と書いたが前に読んでいたみたいね(苦笑)
「最悪」を読んでて(どっかで読んだな・・・)と思っていたら
11年にこの作者ケッコー読んでる(笑)
読んだ先から忘れて行ってるんですな(笑)
さてっこの「無理」も面白い。
いろんな人生を引きずって行ってる人々が最後はクルマのクラッシュ事故で。
ともかく文体が上手いんであるよ。
上下巻ながら一気に読めた。

☆☆☆☆



14年4月16日(水)
「マドンナ」(奥田英朗)00719

ナスさんからどっかり文庫本いただいた。
これはその第1弾。
初めて読む作者は新鮮でいい。
40代の中間管理職の悲哀を描いた短編集。
かなり来ますよ。

☆☆☆☆



14年4月14日(月)
「野球盲導犬チビの告白」(井上ひさし)00718

学生時代はこの作者に傾倒したもんだなぁぁ
久し振りに読んだけどかなり面白くそうして奥が深い。
主張もしっかりしている。

☆☆☆☆☆



14年4月12日(土)
「霧に溶ける」(笹沢左保)00717

ミスOLコンテストに決勝まで残った4人の美女が
次々に殺害されて行く・・・
現実にはありえない状況の推理小説であるが
それなりに楽しく読めるんであるよ。
最後にちょっとしたどんでん返しもあるし。

☆☆☆



14年4月10日(木)
「光る砂」(佐野洋)00716

「光る砂」とタイトルされた
タウン誌に関わる人たちが関わるミステリーの連作。
この作者のミステリーは小粒だがキラリと光る。

☆☆☆☆



14年4月9日(水)
「行きどまり」(北方謙三)00715

作者特有のリベンジの美学であり滅びの美学である。
バイオレンスシーンの描写は「さすが!」と唸るんでありますよ。

☆☆☆



14年4月7日(月)
「珍妃の井戸」(浅田次郎)00714

中国清時代の物語であるが
登場人物がなかなか覚えられない(苦笑)
パソコンを使わず手書きの作者が良く書いたもんだと
そこに痛く感心。

☆☆☆



14年4月3日(木)
「走るジイサン」(池永陽)00713

作者のデビュー作であるらしい。
確かに浅田次郎と重松清を足して2で割ったような味わいがある。
この作者は「買い」です。

☆☆☆☆☆



14年3月30日(日)
「となりの用心棒」(池永陽)00712

やっぱしこの作者の作品はサイコーなんであるよ。
息も継がせず読ませてくれる。
俺のココロの琴線にビシバシ響いて来る。

☆☆☆☆☆



14年3月27日(木)
「ペダルの向こうへ」(池永陽)00711

「コンビニララバイ」読んで以来
この作者にはひとかたならないくらいのキョーミを覚えていた。
いろんな人生の重荷を背負って歩く人たち。
でも素敵な光明は見える。

☆☆☆☆☆



14年3月25日(火)
「直飛脚疾る」(笹沢左保)00710

将軍家直々の速飛脚。
これにまでテーマにした連作が書ける事に驚き。

☆☆☆☆



14年3月21日(金)
「鉄のライオン」(重松清)00709

作者の半自伝的青春グラフティ。
相変わらずほのぼのはさせてくれる。
人間ドーサツは素晴らしいと思う。

☆☆☆



14年3月20日(木)
「玄白歌麿捕物帳<地獄の女殺し>」(笹沢左保)00708

好きな作家の好きな時代捕物帳。
やや詰めの甘さは窺えるが
それなりに楽しめます。

☆☆☆



14年3月16日(日)
「ダッシュ!」(五十嵐貴久)00707

素晴らしき青春小説。
登場人物がそのキャラでキラキラ光っている。
笑いと涙と感動やね。

☆☆☆☆



14年3月13日(木)
「女無宿人・半身のお紺(さだめが憎い)」(笹沢左保)00706

読書欲がなくなったらこの作者に限るよね。
特に時代物がいい。
良く考えつくなぁと思えるストーリー。

☆☆☆



14年3月11日(火)
「四十回のまばたき」(重松清)00705

この作者の作品はココロあったまるもんがほとんどなんであるが
この作品はちょっと趣が変わっていた。
しかし人間洞察はさすがに深い。

☆☆☆



14年3月9日(日)
「天国までの百マイル」(浅田次郎)00704

読書に行き詰ったらやっぱしこの作者はいいよな。
わかり易くてしかもかなり深い。
素敵なストーリーテラー。

☆☆☆☆☆



14年3月5日(水)
「関ヶ原連判状」(安部龍太郎)00703

キョーミある作者のキョーミある題材なんであるが
読み進めるんがちょっと辛かったかな・・・

☆☆



14年2月28日(金)
「麒麟の翼」(東野圭吾)00702

トミナガさんからいただいた文庫本。
さすが読ませるなぁぁと読み進んで行ったんであるが
結末にはちょっと首ひねった・・・

☆☆☆



14年2月25日(火)
「夏からの長い旅」(大沢在昌)00701

ハードボイルドではあるけれど
それ以上の何かを読み取る事が出来んかった。

☆☆



14年2月21日(金)
「軍師竹中半兵衛」(笹沢左保)00700

今NHKの大河で黒田官兵衛(見た事はない)をやっているし
この竹中半兵衛に興味あった。
作者も大好きな笹沢左保であるしね。

☆☆☆



14年2月15日(土)
「お吉写真帖」(安部龍太郎)00699

最近この作者に凝っている。
時代小説でもあり歴史小説とも言えますな。
今まで知らんかったんが不思議なくらい。
やっぱし時代小説は面白いがね。

☆☆☆☆☆



14年2月13日(木)
「義八郎商店街」(東直己)00698

あのススキノ探偵シリーズの作者が
こんなにも心あったまる小説を書くとは・・・
懐深いですなぁぁ
そうして全編を通して素晴らしきユーモアが流れている。

☆☆☆☆☆



14年2月10日(月)
「烙印の森」(大沢在昌)00697

ハードボイルドまでは行ってない作品かも知れないけど
この作者はしっかりと読ませてくれる。

☆☆☆



14年2月8日(土)
「蒼き信長」(安部龍太郎)00696

若き日の信長に焦点を当てた長編。
今までの信長像とはひと味違った信長になっている。

☆☆☆



14年1月30日(木)
「逢うには遠すぎる」(北方謙三)00695

初期の作品かな。
読み進めるのがちょっとホネだった。
老いぼれ犬高樹刑事もちゃーんと登場(笑)

☆☆



14年1月26日(日)
「秘玉の剣」(五味康祐)00694

時代短編集である。
この作者にゃ凄く興味あるんであるが
やっぱし若干古い?

☆☆



14年1月25日(土)
「バーにかかってきた電話」(東直己)00693

ご存知『ススキノ探偵』シリーズ。
映画化になってたんやね。「探偵はバーにいる」
こんなにシャレたユーモア溢れるハードボイルド他に知らんし。

☆☆☆☆☆



14年1月22日(水)
「三婆」(有吉佐和子)00692

短編集ながらどれも唸ってしまう程素晴らしい。
ホンモノを感じますな。

☆☆☆☆☆



14年1月15日(水)
「海神(わだつみ)」(安部龍太郎)00691

サブタイトルが<孫太郎漂流記>となっている。
作者は昔「十五少年漂流記」を胸ときめかせて読んだそうである。
素晴らしい出来栄えに仕上がっている。

☆☆☆☆☆



14年1月9日(木)
「ふるえる爪」(北方謙三)00690

「老犬トレイ」を口ずさむ老いぼれ犬高樹警部補も出て来るし
確かにハードボイルドなんであるが
結末が全然わからんかった。

☆☆



14年1月5日(日)
「危険な符号」(笹沢左保)00689

この作者得意のミステリ短編集。
しかしこの作者読むと
やっぱし読書は素敵だと感じる。

☆☆☆☆



14年1月3日(金)
「薄桜記」(五味康祐)00688

この作者に興味あって
読んでみたら忠臣蔵主体の物語であった。
丹下左膳とか堀部安兵衛とか出ていたような・・・

☆☆



13年12月23日(月)
「漂白の街角」(大沢在昌)00687

「アルバイト・アイ」の原点みたいなハードボイルド。
この作者の洒落たセリフは昔からじゃったんですね。

☆☆☆☆



13年12月19日(木)
「汚名の広場」(北方謙三)00686

クルマあるいはレーサーに主眼を置いたハードボイルド。
しかしこの作者はホーントクルマが好きなんじゃなぁぁ

☆☆☆☆



13年12月14日(土)
「ヴァンサンカンまでに」(乃南アサ)00685

OLの恋愛と不倫を描いた作品。
かなり奥深く興味深く読める。
ヴァンサンカンとは何ぞや?

☆☆☆




13年12月7日(土)
「六道捌きの龍」(浅野里沙子)00684

著者のデビュー作みたいである。
リキ入り過ぎたか少々読みづらい。
―闇の仕置き人―っちゅう設定はいいんであるが・・・

☆☆



13年11月30日(土)
「卍の殺人」(今邑彩)00683

作者のデビュー作みたいである。
久し振りのキャピキャピ本格推理。
しかし本格は今読むと若干疲れる・・・

☆☆☆



13年11月26日(火)
「千両花嫁<とびきり屋見立て帖>」(山本兼一)00682

現代で言えば「お宝鑑定団」
幕末の風雲急を告げる世相も存分に描写。
こりゃあ続編も必読ですな。

☆☆☆☆☆



13年11月17日(日)
「あの頃の誰か」(東野圭吾)00681

ミステリ短編集であるが
作者の才能が如何なく発揮されちょる。
現代ミステリの第一人者みたいやね。

☆☆☆☆



13年11月11日(月)
「鍵」(乃南アサ)00680

私はミステリー作家じゃないと言う作者が上程したミステリー。
いい出来ですぞ。

☆☆☆



13年11月6日(水)
「砕かれた鍵」(逢坂剛)00679

前に読んだかな?倉木尚武の強烈なキャラに覚えあり。
しかしそれにしても面白い警察小説でありハードボイルドであるよ。

☆☆☆☆☆



13年10月24日(木)
「天切り松・初湯千両」(浅田次郎)00678

天切り松シリーズ第3弾。
しかしこの作者のストーリーテラー振りが如何なく発揮されちょるなぁぁ
松蔵の啖呵も歯切れがいい。

☆☆☆☆☆



13年10月22日(火)
「流れ星の冬」(大沢在昌)00677

この作者のハードボイルドにしちゃ
若干キレがなかったかな・・・?

☆☆☆



13年10月18日(金)
「ガリレオの苦悩」(東野圭吾)00676

島田荘司の「御手洗潔」を思い出しましたがね。
キャパキャパの本格推理もまた好きです。

☆☆☆☆



13年10月16日(水)
「ま、いっか」(浅田次郎)00675

今月イチでエッセイを書いているんで
勉強のつもりでこの作者のエッセイを読むんであるが
かなり深く強く面白い。
どうあがいても太刀打ちゃ出来ん。

☆☆☆



13年10月15日(火)
「タイムスリップ水戸黄門」(鯨統一郎)00674

水戸黄門が現代にタイムスリップした。
でも単なるユーモア小説ではなく
ゼネコンと政治に鋭くメスを入れちょる。

☆☆☆☆



13年10月12日(土)
「蒼い牙」(勝目梓)00673

ハードボイルドっちゅうよりバイオレンスかな?
気分転換にゃいいけどね。

☆☆



13年10月11日(金)
「夜より遠い闇」(北方謙三)00672

キャピキャピのハードボイルド。
でも俺はそれも好きなんですなぁぁ(笑)

☆☆☆



13年10月10日(木)
「リミット」(五十嵐貴久)00671

深夜放送に自殺予告のメールが届く。
時間との勝負となるが・・・
この作者もいろんなジャンル持ってますなぁぁ

☆☆☆☆



13年10月9日(水)
「1985年の奇跡」(五十嵐貴久)00670

前に読んだような気もするが
そんがらこたぁどんげでんいいくらい面白い。
単なる青春スポ根と違って凄いユーモアがある。

☆☆☆☆☆



13年10月7日(月)
「勇気凛凛ルリの色・満天の星」(浅田次郎)00669

俺も釣りの雑誌に駄文のエッセイを寄せているんであるが
この作者のもん読むと恥ずかしくなって来る(笑)

☆☆☆☆☆



13年10月6日(日)
「凍える牙」(乃南アサ)00668

ご存知音道貴子刑事が活躍する警察小説。
直木賞受賞作だとの事。
推理小説とまではいかないがこの文体はシビれる。

☆☆☆☆☆



13年9月28日(土)
「知的な痴的な教養講座」(開高健)00667

アカギさんからいただいた。
それにしてもこの作者の懐の深さは尋常じゃないですな。
風に訊け。

☆☆☆



13年9月19日(木)
「花散る頃の殺人」(乃南アサ)00666

サブタイトルが<女刑事音道貴子>とある。
推理ものかと思って買ったが普通の小説であった。
ただこの作者はもう少し読んでみたい。

☆☆☆



13年9月23日(月)
「アマルフィ」(真保裕一)00665

トミナガさんからいただいた。
誘拐ものであるがこの作者が書くと単なる誘拐ものにとどまらない。
かなり奥が深いストーリーになっているんである。

☆☆☆



13年9月14日(土)
「声に出して笑える日本語」(立川談四楼)00664

モリさんよりいただいた。
いやぁぁぁこれは面白いですわ。
「新郎新婦のご冥福を祈って」「ふしだらな娘ですが」
笑える。

☆☆☆☆☆



13年9月12日(木)
「情状鑑定人」(逢坂剛)00663

読みながらわかった。
前に読んだ事ある。
それでも面白いんであるよ。

☆☆☆☆☆



13年9月11日(水)
「風の中のマリア」(百田尚樹)00662

いいタイトルじゃなぁぁと思って買ったら
何とオオスズメバチの物語であったよ。
こんな小説初めて読んだ。

☆☆☆



9月7日((土)
「武装酒場の逆襲」(樋口明雄)00661

アカギさんからの差し入れ。
マンガのようでマンガよりは面白い。

☆☆



9月5日(木)
「新参者」(東野圭吾)00660

トミナガさんからの差し入れ。
人形町に来た新参者の加賀恭一郎。
下町情緒を上手く取り入れ素晴らしい出来になっている。
この作者の作品としては「容疑者X」と双璧を成しますね。

☆☆☆☆☆



9月4日(水)
「ボックス!」(百田尚樹)00659

スズキさんからの差し入れ。
いやぁぁぁ青春ボクシングもの。
しかし深く突っ込んでいますよね。
ただただ感心。

☆☆☆☆☆



9月2日(月)
「真夏の方程式」(東野圭吾)00658

この作者のものは
何読んでもある程度は面白さが保障される。
その点は大したもんである。

☆☆☆☆



8月31日(土)
「清須会議」(三谷幸喜)00657

最近再婚したっちゅう作者。
この作者のものは何読んでも(映画観ても)面白いんですがね。

☆☆☆



8月29日(木)
「アウトサイダー」(深町秋生)00656

トミナガさんからの差し入れ。
ご存知八神瑛子シリーズの第3弾であるが
ややパワー不足を感じた。

☆☆☆



8月28日(水)
「池袋ウエストゲートパーク」(石田衣良)00655

モリさんからの差し入れ。
この作者はハードボイルドも書くんやね・・・
いいんじゃないんでしょうか。

☆☆☆☆



8月26日(月)
「しゃぼん玉」(乃南アサ)00654

これもアカギさんの差し入れ。
この作者はあの「いつか日の当たる場所で」を書いてるんやね。
さすがっ。
何と舞台は椎葉でしたよ!

☆☆☆☆☆



8月24日(土)
「凶弾 禿鷹X」(逢坂剛)00653

禿鷹は死んでたんやね。
あの悪のヒーローにふたたび逢いたかったなぁぁ

☆☆☆



8月23日(水)
「くっすん大黒」(町田康)00652

モリさんからの差し入れ。
今までの既成に捉われない文体に目が点。
さすがモリさんの好みですね。ニタ。

☆☆



8月22日(木)
「夏の庭」(湯本香樹実)00651

甘酸っぱい青春グラフティーか。
これもアカギさんからの差し入れ。

☆☆



8月21日(水)
「冬のライオン」(沢木冬吾)00650

アカギさんからの差し入れ。
80歳のおじいちゃんが活躍するハードボイルド。
ちょこっと俺の感覚からはズレたか・・・

☆☆




8月21日(水)
「宮本武蔵」(笹沢左保)00649

全八巻あるが三巻で止めた。
好きな作家であるから入院に持ち込んだもの。
渡世人シリーズ程は面白くないが
それなりに楽しめる。

☆☆☆



13年8月6日(火)
「ジョーカー・ゲーム」(柳広司)00648

トミナガさんからいただいた。
陸軍のスパイ養成所「D機関」を舞台とした連作集。
推理小説の手法も取り入れかなり読み応えあり。

☆☆☆☆



13年8月5日(月)
「夢と承知で」(笹沢左保)00647

サブタイトルが<鼠小僧と遠山金四郎>とある。
千葉周作や大塩平八郎、渡辺崋山、間宮林蔵など
オールキャストの時代劇(苦笑)

☆☆



13年7月31日(水)
「夢幻花」(東野圭吾)00646

ヨシズミさんからいただいた新刊単行本。
帯に「こんなに時間をかけ考えた作品は他にない」とある。
確かに素晴らしいし
この作者の作品に外れはほとんどないんよね。

☆☆☆☆



13年7月29日(月)
「勇気凛々ルリの色・福音について」(浅田次郎)00645

ご存知勇気凛々エッセイ第3集である。
まっこと痛快で爆笑エッセイ。
確かに作者は天才である。

☆☆☆☆



13年7月25日(木)
「残光」(東直己)00644

この作者のハードボイルドはかなりユニークなユーモアがあって
飽きる事なく最後まで読める。

☆☆☆☆



13年7月24日(水)
「歩兵の本領」(浅田次郎)00643

かつて自衛隊を経験した作者の青春グラフティ。
かなり面白い。

☆☆☆☆



13年7月23日(火)
「木枯らし紋次郎(下)」(笹沢左保)00642

ご存知シビれまくる渡世人シリーズ。

☆☆☆☆☆



13年7月22日(月)
「カッコウの卵は誰のもの」(東野圭吾)00641

この作者は時々こんな社会的に問題提起する作品を出す。
この作者の懐も深い。
そうして面白い。

☆☆☆☆



13年7月21日(日)
「デパートへ行こう!」(真保裕一)00640

トミナガさんからいただいた。
あの「ホワイトアウト」の作者がこんなユーモア溢れる小説を書く!
懐深いなぁぁ・・・

☆☆☆☆



13年7月19日(金)
「永遠の0(ゼロ)」(百田尚樹)00639

『行列』で東野が「最後の100ページは涙で文字が読めんかった」と絶賛していた。
さすがに奥の深い作品である。
そうして愛の深さ・・・

☆☆☆☆



13年7月16日(火)
「夜の底は柔らかな幻」(恩田陸)00638

お見舞いに来たツエさんからいただいた。
直木賞の候補作じゃったみたい。
俺には若干難解かも・・・

☆☆☆



7月12日(金)
「草原からの使者」(浅田次郎)00637

沙高楼奇譚の第3弾。
相変わらずこの作者は面白いストーリーを提供してくれる。

☆☆☆☆



7月10日(水)
「つばさよつばさ」(浅田次郎)00636

旅にまつわるエッセイ集。
この作者のものはどんなものであれ
凄く面白いんであります。

☆☆☆



7月3日(水)
「北風の伊三郎」(笹沢左保)00635

この作者特有の渡世人もの。
しかしあの木枯らし紋治郎を代表とする
渡世人ものには1歩及ばずか。

☆☆☆



13年7月2日(火)
「安政五年の大脱走」(五十嵐貴久)00634

映画「大脱走」の如く地下道より大脱出するか?
と最後まで思わせつつ
意外でしかも希望ある結末。
『人の心を動かすのは人の心のみ』

☆☆☆☆☆



13年6月10日(月)
「道連れ彦輔」(逢坂剛)00633

前にいっぺん読んでいましたな(笑)
でも面白くて結局最後まで読んでしまいましたがね。

☆☆☆☆☆



13年5月29日(水)
「相棒」(五十嵐貴久)00632

何と坂本竜馬と土方歳三がコンビを組むと言う設定。
二人は幕末を代表するスーパーヒーローやしね。
最後でちびっとストーリーに無理はあったかな?

☆☆☆☆



13年5月24日(金)
「交渉人・爆弾魔」(五十嵐貴久)00631

前回の「交渉人」は警察の上司が犯人と言う意外性にド肝を抜かれた。
今回の犯人にもド肝を抜かれた。
それにしても交渉人遠野麻衣子は素晴らしい!

☆☆☆☆☆



13年5月19日(日)
「無防備都市」(逢坂剛)00630

サブタイトルが「禿鷹の夜U」である。
警察官であり悪の権化でもある禿富鷹秋のハードボイルド。
ここまで凄まじい悪は小説でも滅多にお目にかかれないし
その悪に魅かれてしまうんもまた事実。

☆☆☆☆☆



13年5月17日(金)
「地獄づくし」(勝目梓)00629

泥棒稼業でしかも悪を斬る。
面白い設定の時代モノ。
ただSEX描写がやたら長いんが欠点。

☆☆☆



13年5月15日(水)
「見かえり峠の落日」(笹沢左保)00628

この作者の股旅ものにゃシビれまくり。
男のロマンであり童話でもある。
読破したい気持ちが膨れ上がる。

☆☆☆☆☆



13年5月11日(土)
「名もなき毒」(宮部みゆき)00627

しかしやっぱしこの作者は上手いなぁぁ
小さな糸が絡まりあって大きなロープを紡いでいくその手法は秀逸。
超1級のストーリーテラーである。

☆☆☆☆☆



13年5月5日(日)
「片想い」(東野圭吾)00626

性同一性障害を扱ったミステリー。
この作者の作品には外れなないんであるが
これはちびっと間延びしたね。

☆☆☆



13年4月22日(月)
「貧乏同心御用帳」(柴田錬三郎)00625

読んですぐわかった。前に読んだもんである。
しかし面白いんでぐいぐい最後まで読んでしまった。
柴錬の世界は本当に面白い。

☆☆☆☆



13年4月12日(金)
「首斬り浅右衛門」(柴田錬三郎)00624

サブタイトルが「あるいは憑かれた人々とある。
幽霊にまるわる時代物。
でもかなり読み応えはあった。

☆☆☆☆



13年4月9日(火)
「ダブル」(深町秋生)00623

これもトミナガさんから。
意表を突く展開とアクションの連続。
この作者は凄い。

☆☆☆☆☆



13年4月6日(土)
「ダウン・バイ・ロー」(深町秋生)00622

これもトミナガさんから貰った。
八神瑛子シリーズ程のスリルはないが
女子高生が主人公のサスペンスアクション。

☆☆☆☆



13年4月4日(木)
「檻」(北方謙三)00621

作者独特の破滅の美学を描いたハードボイルド。
主人公と「老犬トレー」と呼ばれる刑事の対決は見もの。
緻密な構成はさすがと唸る。

☆☆☆☆



13年3月29日(金)
「お腹召しませ」(浅田次郎)00620

現実をすかさず江戸時代に置き換える時代小説。
この手法は斬新でまたそそられる。
そうしてユーモアに溢れているんであるよ。

☆☆☆☆



13年3月24日(日)
「一の太刀」(柴田錬三郎)00619

この作家は娯楽作家かなと思っていたら
これまさに純文学ですがな・・・(汗)
かなり読み応えある時代短編集。

☆☆☆☆



13年3月10日(日)
「擬態」(北方謙三)00618

最初は作者のハードボイルドに酔いしれた。
でも竜頭蛇尾じゃったような気もする。
破滅の美学なんかな。

☆☆☆☆



13年2月27日(水)
「冒険の国」(桐野夏生)00617

作者の初期の作品やね。
純文学か大衆文学かわからんとこが作者の持ち味ね。
多分桐野文学と言えばいいんじゃろう。

☆☆☆



13年2月24日(日)
「旅鴉」(笹沢左保)00616

この作者の渡世人ものにゃシビれまくり。
いつか読破したいなぁぁ。

☆☆☆☆☆



13年2月20日(水)
「江戸の夕霧に消ゆ」(笹沢左保)00615

サブタイトルが(追放者・九鬼真十郎)と付いている。
「人を信じれば必ず裏切られる」との哲学を持ったダーティーヒーローがシビれる。
木枯らし紋治郎に匹敵する傑作。
この作者の時代もんは本当に素晴らしい。

☆☆☆☆☆



13年2月16日(土)
「殺人の門」(東野圭吾)00614

読みながら多分前に読んだなと思ったが
面白さに構わずどんどん読み進んだ。
重厚で素晴らしい小説。

☆☆☆☆☆



13年2月2日(土)
「翼はいつまでも」(川上健一)00613

こんな素晴らしい青春小説があったとは!
何度も笑い何度も涙を拭ってしまった。
ラストも圧巻!
☆5つでは足りず10でも20でもあげたい。

☆☆☆☆☆



13年1月28日(月)
「ボーダーライン」(真保裕一)00612

この作者が書くとハードボイルドも凄く重厚やね。
かなり読み応えあった。

☆☆☆☆☆



13年1月19日(土)
「ゲームの名は誘拐」(東野圭吾)00611

ひょんな事から人質と結託して誘拐ゲームを行う。
そうしてそれはまんまと成功した。
かに見えたが・・・
意表を突く結末に驚かされる。

☆☆☆☆☆



13年1月14日(火)
「一日だけの狼」(北方謙三)00610

カメラマンが主人公のハードボイルド。
この作者は写真にも相当詳しいとみた。
連作であるがやっぱりシビれるね。

☆☆☆☆



13年1月11日(金)
「アウトクラッシュ」(深町秋生)00609

八神瑛子シリーズ第2弾。これもトミナガさんからいただいた。
この不屈のヒロインにゃシビれまくり。
今までは外国にしかいなかったタイプね。

☆☆☆☆☆



13年1月7日(月)
「黄龍の耳」(大沢在昌)00608

最初は面白いストーリー展開であったんだが
それこそ竜頭蛇尾最後はちょっと陳腐に終わったかな。

☆☆



13年1月1日(火)
「哲学探偵」(鯨統一郎)00607

しかし面白い。
いっつも競馬場に現れる哲学に造詣の深い素人探偵。
短歌と哲学と競馬に詳しい・・・のは作者か・・・?

☆☆☆☆☆



12年12月29日(土)
「アウトバーン」(深町秋生)00606

トミナガさんからいただいた本。
「組織犯罪対策課八神瑛子」とサブタイトルがある。
スーパーヒロインが活躍するハードボイルドは大好きである。
ラストシーンにシビれた。
是非続編も読んでみたい。

☆☆☆☆☆



12年12月25日(火)
「木曜島の夜会」(司馬遼太郎)00605

かつては良く読んだ司馬遼であるが
さすがに今はキツいなぁぁ・・・

☆☆



12年12月23日(日)
「盗まれて」(今邑彩)00604

凄く気の利いたミステリ短編集。
全てがキラキラ輝いている。
この作者は「買い」です。

☆☆☆☆☆



12年12月21日(金)
「傷だらけのマセラッティ」(北方謙三)00603

これは破滅の美学であるね。
それにしてもこの作者はよっぽどクルマ好きなんじゃろうね。
特にマセラッティへの思い込みは半端じゃない筈。

☆☆☆☆☆



12年12月19日(水)
「夜宴」(愛川晶)00602

久し振りの本格推理長編。
名探偵はかわいい女子高校生。
ちびっと無理はあるが上手くユーモラスに仕上げてある。

☆☆☆☆



12年12月12日(水)
「探偵暁に走る」(東直己)00601

名無しの探偵シリーズで
前回のは凄く面白かったんであるが
2回目ともなるとちょっとジョークもしつこかったかな?
ストーリー展開もまだるっこしい。

☆☆☆



12年11月29日(木)
「木枯らし紋次郎(上)」(笹沢左保)00600

読みたくて読みたくてたまらんかった小説。
行きつけの古本屋さんでやっと見つけた。
これは総集編の(上)
しかしこの虚無的なヒーローを良くぞ作り出したもんである。
大衆小説史上最高のヒーローですね。

☆☆☆☆☆



12年11月26日(月)
「盗聴」(真保裕一)00599

読んでいたら前に1度読んだ事に気づいた。
しかし5つの短編をまた一気に読んでしまった。
それ程キレがあって面白い。

☆☆☆☆☆



12年11月22日(木)
「探偵は吹雪の果てに」(東直己)00598

札幌在住の作家みたいである。
いやぁぁしかしこんな面白いハードボイルドを書く作家がいるなんて。
この作家は「買い」でしね。

☆☆☆☆☆



12年11月17日(土)
「活動寫眞の女」(浅田次郎)00597

活動寫眞をこよなく愛した伏見夕霞。
その亡霊と主人公の青春を重ねた佳作。
この作者の小説には亡霊は良く登場するんよね。

☆☆☆☆



12年11月14日(水)
「撃つ薔薇」(大沢在昌)00596

近未来を描いたハードボイルド。
主人公は潜入捜査官の美人。
主人公が女っちゅうのはいいね。

☆☆☆☆



12年11月6日(火)
「絶対安全エージェント」(大沢在昌)00595

ハードボイルド作家が肩の力抜いて書いたユーモアボイルド。
こんな小説も中々いいね。

☆☆☆☆



12年11月2日(金)
「IN」(桐野夏生)00594

この小説がどのジャンルに入るかわからん。
それに面白いのかつまらんのかもわからんかった・・・

☆☆



12年10月22日(月)
「ハッピー・リタイアメント」(浅田次郎)00593

ストーリー展開はまぁまぁ面白いが
作者のそのストーリー間に込める人生哲学の面白さはサイコー。

☆☆☆☆



12年10月17日(水)
「仇敵」(池井戸潤)00592

乱歩賞作家っちゅうこって読んでみたんであるが
俺には門外漢の銀行内部ものであった。

☆☆



12年10月16日(火)
「夜の獲物」(勝目梓)00591

短編集であるが気の利いた作品は第1話のみであったか。
やたらセックス描写が多いのには辟易する。
まぁ大人の童話として読めば損はない。

☆☆☆



12年10月15日(月)
「配達される女」(逢坂剛)00590

ご存知斉木&梢田刑事コンビシリーズ。
俺が読む順序があとさきになったが今回は五本松小百合登場。
このシリーズは永遠に読み続けていたいくらいの傑作です。

☆☆☆☆☆



12年10月11日(木)
「変身」(東野圭吾)00589

脳の一部を移植された男の悲劇。
作者はそれを小説にまで昇華させている。
素晴らしい事だ。

☆☆☆☆☆



12年10月8日(月)
「逆光の女」(北方謙三)00588

この作者のハードボイルドはどうしてこうもカッコいいんだろ。
洒落た会話が尽きない小説である。

☆☆☆☆☆



12年10月5日(木)
「おれたちの街」(逢坂剛)00587

ご存知斉木警部補と梢田巡査長の名コンビ連作。
こんな面白いシリーズなら全て読破したくなる。
場所も懐かしい御茶ノ水やし。

☆☆☆☆☆



12年10月3日(水)
「月島慕情」(浅田次郎)00586

なんでこの作者はこんな素敵な短編集が書けるんだろう。
人間とは何と素敵な生き物だと痛感してしまうじゃないですか・・・

☆☆☆☆☆



12年9月29日(土)
「片翼だけの天使」(生島治郎)00585

韓国出身のトルコ嬢と中年小説家との恋。
かつて映画化され話題になった事があるような・・・
しかしこれ程まで見事に女のかわいさを描けますか。

☆☆☆☆



12年9月27日(木)
「誘拐」(五十嵐貴久)00584

これは凄い小説だ。長編ながら一気に読めた。
緻密なストーリー展開であるが
最後のどんでん返しには息を呑む。
根底にはヒューマニズムも流れている。

☆☆☆☆☆



12年9月23日(日)
「凶悪のゴールド」(生島治郎)00583

この作者は初めてやね。
ハードボイルドではあるが北方謙三や大沢在昌程のキレはない。
しかし読みやすい文体で俺的には中々いいと思う。

☆☆☆☆



12年9月20日(木)
「土井徹先生の診療事件簿」(五十嵐貴久)00582

語り手はうら若き警察副所長立花警部であるが
実際に推理するのは獣医の土井先生。
連作であるがそれにしても動物の生態に詳しいなぁぁ
ずっと連作を読んでいたい感じにさせてくれる佳作。

☆☆☆☆☆



12年9月18日(火)
「プラチナデータ」(東野圭吾)00581

近未来を描いたミステリー。
二重人格やDNAなどのテーマを盛り込んでいる。
犯人の意外性もいいが若干消化不良に感じた。

☆☆☆☆



12年9月14日(金)
「ストロボ」(真保裕一)00580

素晴らしい作品。
俺も若干写真かじっちょるんでストーリーにすんなり入って行けた。
写真の造詣の深さもさる事ながらストーリーが素晴らしい。

☆☆☆☆☆



12年9月10日(月)
「愚者の街」(北方謙三)00579

この作者のハードボイルドにゃシビれる。
セリフのひとつひとつに全てポリシーを感じる。
男のバイブルやね。

☆☆☆☆☆



12年9月6日(木)
「影裁き」(勝目梓)00578

サブタイトルが「蘭方医・石庵事件帳」とある。
俺の好きな時代モノでもあるが
これは素晴らしい作品であるよ。
登場人物全てに血が流れている。
何度も読み返してみたくなるような作品、

☆☆☆☆☆



12年9月1日(土)
「日輪の遺産」(浅田次郎)00577

過去と現在を巧妙に紡ぐ傑作。
シリアスな中にユーモアがあるんは作者のサービス精神か?
終章を読んだ途端衝撃で鳥肌が立った。

☆☆☆☆☆



12年8月23日(木)
「沙高楼奇譚」(浅田次郎)00576

沙高楼にて会員が門外不出のそれぞれのトークをする。
読んでいるとそこの会員になったような高揚した気分になる。
ヤクザの親分のトークは良かったなぁぁ

☆☆☆☆



12年8月16日(木)
「天井男の奇想」(折原一)00575

この作者特有の叙述トリックであるが
物語の進行があまりにも遅遅としていて
のめり込んで行く事が出来なかった。

☆☆☆



12年7月31日(火)
「盲目の鴉」(土屋隆夫)00574

好きな推理作家である。
しかしこれは若干の古さを感じた。

☆☆☆



12年7月19日(木)
「星に願いを」(重松清)00573

三人三様の1995年から2000年までの5月のみの記録。
斬新な試みだと思う。
それにしてもこの作者の作品はホーントあったかい。

☆☆☆



12年7月18日(水)
「大密室」(佐野洋)00572

この作者の短編は買いですね。
少々古く無理はありますけど
それなりに楽しめます。

☆☆☆☆



12年7月16日(月)
「覆面作家」(折原一)00571

この作者特有の叙述トリックと
どんでん返しが繰り返し表現されている。
でも複雑過ぎたかな・・・

☆☆☆



12年7月11日(水)
「魔女の笑窪」(大沢在昌)00570

暗い過去を持つスーパーヒロインのハードボイルド。
女性が主人公になっても
この作者のハードボイルドは冴えまくる。

☆☆☆☆



12年7月6日(金)
「嫉妬事件」(乾くるみ)00569

本棚に誰がウンコを置いたか?っちゅうくだらない推理にゃ辟易。
それより付録気味に付いていた
読者への挑戦状「三つの質疑」の方が面白かった。

☆☆☆



12年7月2日(月)
「水の殺人者」(折原一)00568

坂口安吾の「不連続殺人事件」を意識したんかな?
かなり高度なミステリに仕上がっている。
どんでん返しも小気味よい。

☆☆☆☆☆



12年6月27日(水)
「白日」(北方謙三)00567

最初はルアー釣りを専業とする漁師の話と読んでいたら
彼はかつて能面打ち師であった。
暴力のないハードボイルド。
船の操船面では俺のバイブルとなりうる作品。

☆☆☆☆☆



12年6月26日(火)
「やさしい夜の殺意」(小池真理子)00566

ミステリー短編集。
気の利いた作品がケッコーあって
この作者にしてはいい出来だと思う。

☆☆☆☆



12年6月25日(月)
「さいえんす?」(東野圭吾)00565

エッセイ集であるが
この作者が書くと思わず目からうろこ。
「むむむーー」と唸ってしまう。

☆☆☆☆☆



12年6月25日(月)
「水底から君を呼ぶ」(大石圭)00564

タイトルに魅かれて買ったらhジョラーであった。
ホラーなんて読む事はないんであるが
文章力がしっかりしていたんでそれなりに読めた。

☆☆



12年6月22日(金)
「ファンレター」(折原一)00563

ミステリの覆面作家をモチーフとした連作。
これがまたとてつもなく面白い。
ピリッと効いたどんでん返しもあって小気味よい作品。

☆☆☆☆☆



12年6月21日(木)
「霞町物語」(浅田次郎)00562

作者の自伝的青春ストーリー。
ホロ苦い青春がいかんなく表現されている。
しかし唸ってしまう程に素敵な文体。

☆☆☆☆☆



12年6月19日(火)
「契約」(明野照葉)00561

最初はシンデレラストーリーと思って読み進んでいたら
ミステリアスな結末が待っていた。
それにしてもこの作家
桐野夏生さんと並んで奇才と呼ぶにふさわしい。

☆☆☆☆☆



12年6月15日(金)
「水の眠り灰の夢」(桐野夏生)00560

あの私立探偵村野ミロの父(義父)の若き日にスポットを当てた
ハードボイルドミステリー。
こんな小説が書ける女流作家にカンペーイ!

☆☆☆☆☆



12年6月13日(水)
「11枚のとらんぷ」(泡坂妻夫)00559

もとマジシャンであるそうな作者の
マジックを利用した推理小説。
悪くはないけど古典的かな?

☆☆



12年6月7日(木)
「光源」(桐野夏生)00558

単行本には「これまで誰も読んだ事のない小説」と言うラベルがあったそうだ。
この作者の作品はどれも斬新なんである。
ジャンルに捉われないところに凄い魅力を感じる。

☆☆☆☆



12年6月2日(土)
「玉蘭」(桐野夏生)00557

この作者の作品はおしなべてとりとめのないストーリー展開なんであるが
俺的にはどことなく魅かれるんである。

☆☆☆



12年5月23日(水)
「あなたの庭では遊ばない」(落合恵子)00556

私生児である作者の私小説であるが
もうこの年になったら私小説には辟易するんである。





12年5月22日(水)
「顔に降りかかる雨」(桐野夏生)00555

ご存知村野ミロシリーズの探偵ミステリー。
ミロが凄く魅力的に描いてある。
どのジャンルにも属さない感じの作者は俺好み。

☆☆☆☆



12年5月8日(火)
「46番目の密室」(有栖川有栖)00554

久しぶりに読んだキャピキャピの本格推理密室もの。
俺は本格でも行ける方。
密室の出来としてはかなりいいレベルであった。

☆☆☆☆



12年5月1日(火)
「リアルワールド」(桐野夏生)00553

母親殺しの少年と関わる事になった4人の女子高生。
この作者の特徴であるが
事件は思わぬ方向へ思わぬ方向へと展開して行く。
それが何とも言えない魅力なんである。

☆☆☆☆☆



12年4月23日(月)
「101号室の女」(折原一)00552

ミステリ短編集。
久しぶりに読んだ作者であるが
見事などんでん返しは痛快。

☆☆☆☆☆



12年4月19日(木)
「錆びる心」(桐野夏生)00551

買ってみたら短編集であった。
しかしこの作者のストーリーは一寸先が全く読めない。
だから魅力的なんである。

☆☆☆☆



12年4月15日(日)
「三毛猫ホームズと愛の花束」(赤川次郎)00550

このシリーズを1度だけは読んでみよっかと。
そんでもホントに1度だけでいい(笑)

☆☆



12年4月13日(金)
「華麗なる鬼気」(笹沢左保)00549

交換殺人を描いたミステリーなんであるが
これでもかっちゅうセックス描写は何とかならんですか?

☆☆



12年4月11日(水)
「見知らぬ妻へ」(浅田次郎)00548

この作者のほのぼのとした短編は秀逸である。
この短編集も悪くはないが
そこまでのキレはなかったように思える。

☆☆☆



12年4月6日(金)
「アイム・ソーリー・ママ」(桐野夏生)00547

極悪非道の殺人鬼の中年女性を描く。
この作者のストーリーはどことなく面白いんである。

☆☆☆☆



12年4月1日(日)
「覇王の番人」(真保裕一)00546

個人的にいろいろあったんで凄く長くかかったな(笑)
本能寺にて信長を殺した事の真実とその後の光秀。
しっかりと史実を踏まえた上でのミステリーは読み応えあった。

☆☆☆☆☆



12年2月18日(土)
「オー・マイ・ゴォッ!」(浅田次郎)00545

作者の大好きなラスベガスを舞台にしたてんこ盛りコメディ。
主人公は大前剛(オー・マイ・ゴォッ)
こんな小説読むと俺もパチンコでもやろうかっちゅう気になって来る(笑)

☆☆☆☆



12年2月10日(金)
「夕映え天使」(浅田次郎)00544

ほのぼのとした短編集。
半分は傑作だと思ったが
あとの半分はちびっと辛かった。

☆☆☆



12年2月7日(火)
「真夜中の残光」(笹沢左保)00543

若干異色のミステリであるが
そいんでも読み応えはあった。
しかしこの作者の創作意欲にはホント敬意を表する。

☆☆☆☆



12年2月4日(土)
「月のしずく」(浅田次郎)00542

この短編集は沁みるなぁぁ
結末が全てわかっていても安心して読める。
人間は素晴らしいなと思える本。

☆☆☆☆☆



12年1月30日(月)
「柔らかな頬」(桐野夏生)00541

幼女失踪事件にヒントを得た小説と思えるが
決して解決には至らずとりとめもない小説。
しかしそのとりとめのなさが妙に深い味わいがあるんである。

☆☆☆☆☆



12年1月23日(月)
「ルームメイト」(今邑彩)00540

多重人格者の犯罪を描くミステリー。
ただこの作者の力量はそれを単なるミステリーに終わらせなかった事。
若干のご都合主義は感じたが
それでも1級品のミステリーである事は確か。

☆☆☆☆



12年1月20日(金)
「グロテスク」(桐野夏生)00539

物凄い小説であると思う。
純文学か大衆文学かの境界を遥かに凌駕している。
感想より何よりただただ圧倒された。
この作者は凄いです。

☆☆☆☆☆



11年12月24日(土)
「遠い港」(北方謙三)00538

素晴らしき青春小説である。
五木寛之の「青春の門」を彷彿とさせる。
この作者がこんな小説を書くと言う事にも驚き。

☆☆☆☆☆



11年12月19日(月)
「残虐記」(桐野夏生)00537

少女監禁事件にヒントを得た小説と思えるが
監禁事件を凌駕して凄い広がりを見せる。
この小説は凄いなぁぁ

☆☆☆☆☆



11年12月16日(金)
「ブラック・マネー」(生島治郎)00536

為替っちゅうもんが良くわからんかったもんで興味あって読んだ。
しかしのんべんだらりの文体にゃ辟易。
結局為替もわかりませんでした。

☆☆



11年12月9日(金)
「魂萌え!」(桐野夏生)00535

急に夫を亡くした59歳の主婦。
激動の波風に遭遇する。
しかし作者は単なるメロドラマとか不倫小説にはしていない。
斬新なストーリーなんよね・・・

☆☆☆☆



11年12月3日(土)
「憑神」(浅田次郎)00534

貧乏神、疫病神そうして死神に憑かれた武士の物語であるが
武士道の何たるかをユーモラスに
如実に表現。

☆☆☆☆



11年11月29日(火)
「紀ノ川」(有吉佐和子)00533

紀ノ川流域に生きた素封家の女性三代記を綴った抒情詩である。
読書前のこの小説に抱いていた思いと随分異なったんが面白い。
読み応えのある傑作である。

☆☆☆☆☆



11年11月19日(土)
「五郎治殿御始末」(浅田次郎)00532

武家社会から明治維新となった頃の男たちのとまどい。
あくまで武士として人間として生きる男たちには感動を覚える。
短編集には作者の力量が現れる。

☆☆☆☆☆



11年11月15日(火)
「國語元年」(井上ひさし)00531

東北や鹿児島それに長州といろんな訛りの人が集う南郷家。
そこの家長が日本語統一の使命を帯びる。
言葉の魔術師井上ひさしの快作。

☆☆☆☆☆



11年11月11日(金)
「そして彼が死んだ」(北方謙三)00530

自動車修理工場の社長が主人公と言うちょっと変わったハードボイルド。
しかししっかりと北方謙三ハードボイルドは踏襲している。
ラストがいいし。

☆☆☆☆



11年11月6日(日)
「ファイアボール・ブルース2」(桐野夏生)00529

第1弾程のキレはないとしてもやっぱし読ませる小説。
火渡抄子はかっこいいんである。
この作者が買いである事に揺るぎはない。

☆☆☆☆



11年11月2日(水)
「キスより優しい殺人」(小池真理子)00528

ミステリーのショートショート。
これにゃ星新一さんもびっくりじゃろ。
こんなチャレンジをしていた作者にカンペーイ。

☆☆☆☆



11年11月1日(火)
「水木警部補の敗北・取調室4」(笹沢左保)00527

回を追っても取調室シリーズはますますの冴えを見せる。
この作者の力量を痛感。

☆☆☆☆



11年10月30日(日)
「男たちの晩節」(松本清張)00526

文字通り男たちの晩節を描いた短編集。
どれもキレがないなぁぁと読み進んでいったら
最後の作品だけ推理小説仕立てで素晴らしかった。

☆☆☆



11年10月28日(金)
「三人の悪党・きんぴか@」(浅田次郎)00525

元ヤクザと元自衛官と元大蔵省。
三人の悪党が痛快無比の闘いを始める。
続編も読んでみよ。

☆☆☆☆



11年10月27日(木)
「天使に見捨てられた夜」(桐野夏生)00524

女性版ハードボイルドは素晴らしい。
克明な描写がリアルである。
読み応えあった。

☆☆☆☆☆



11年10月21日(金)
「勇気凛凛ルリの色」(浅田次郎)00523

エッセイとは知らずに買ったんであるがこれがサイコーに面白かった。
爆笑するものやしんみり考えさせられるもの。
この作者のユーモアのセンスには魅かれる。

☆☆☆☆☆



11年10月18日(火)
「裏切りの日日」(逢坂剛)00522

警察小説でありサスペンスでありハードボイルドであり
そうして超一級の推理小説である。
まざまざとこの作者の凄さを見せ付けられた。

☆☆☆☆☆



11年10月16日(日)
「FOR YOU」(五十嵐貴久)00521

あの「TVJ」の作者が何と純粋な恋愛小説を書いた。
しかしこの作者の事単なる恋愛小説では終わらせていない。
結末が読めた!と読み進んでいったら
もうひとつその奥があった。

☆☆☆☆☆



11年10月13日(木)
「天切り松闇がたり・闇の花道」(浅田次郎)00520

天切り松闇がたりシリーズの第一話。
盗人家業の大物天切り松が留置場で語る昔話と言う手法で物語は進んで行く。
ところがこの作者の手にかかったら
ただの盗人物ではなくなって来る。

☆☆☆☆☆



11年10月10日(月)
「ローズガーデン」(桐野夏生)00519

4つの小説から成る連作であるがこの作品も素晴らしい。
特に第一作目のタイトルにもなっている「ローズガーデン」は
俺の性癖にあまりにも一致していて驚いた。

☆☆☆☆☆



11年10月7日(金)
「ファイヤーボール・ブルース」(桐野夏生)00518

女子プロレス小説なんであるが
単なる女子プロレスに終わらせていない深さがある。
そうメチャクチャ面白いんである。

☆☆☆☆☆



11年10月6日(木)
「鉄道員(ポッポヤ)」(浅田次郎)00517

幽霊に絡む短編集。
「鉄道員」は今1番読みたかった小説なんであるが
期待程じゃなかった。
勿論全篇底辺にあったかいヒューマニズムは流れていた。

☆☆☆☆



11年10月4日(火)
「殿様の日」(星新一)00516

江戸の時代短編集であるがこれが滅法凄い。
斬新でユーモア満点。
やはりこの作者名前が売れる筈であるよ。

☆☆☆☆☆



11年9月28日(水)
「絹の変容」(篠田節子)00515

最初は特異な美しさを持つ絹の生産の物語と思って読み進んで行ったが
途中からパニックストーリーとなってしまった。
作者の特異な才能が見える。

☆☆☆☆☆



11年9月27日(火)
「姫椿」(浅田次郎)00514

この作者の短編集はどれも秀逸なんであるが
この作品集は若干キレがなかったかな・・・

☆☆☆☆



11年9月21日(水)
「薔薇盗人」(浅田次郎)00513

素晴らしい短編集。
特に表題の「薔薇盗人」と「あじさい心中」は秀逸。

☆☆☆☆☆



11年9月20日(火)
「地下鉄(メトロ)に乗って」(浅田次郎)00512

タイムスリップものは数々読んで来たけど
ここまで深く魂を揺すぶられるものはなかったような気がする。

☆☆☆☆☆



11年9月18日(日)
「霧笛壮夜話」(浅田次郎)00511

ホステスややくざやおなべやミュージシャンや
いろんな経歴を持つ住人がいる古ぼけた霧笛壮。
誰もがまともじゃないが心根だけはホンモノである。

☆☆☆☆☆



11年9月17日(土)
「東京島」(桐野夏生)00510

無人島に1組の夫婦が流れ着く。
その後20人の日本人の男たち次に10人の中国人の男たち
やがて8人のフィリピン女性が・・・
奇想天外のシチュエーションと次々に起こる出来事。
この作者は初めてであるが買いです。

☆☆☆☆☆



11年9月14日(水)
「ふたりのシンデレラ」(鯨統一郎)00509

わたしが犯人であり名探偵であり共犯者でありワトソン役であり
そんな推理小説を見事にモノにしてくれた。

☆☆☆☆



11年9月12日(月)
「調毒師を捜せ(アルバイト探偵)」(大沢在昌)00508

ご存知アルバイト探偵(アイ)冴木隆クンとその親父殿冴木涼介コンビのハードボイルド。
痛快で軽妙でシャレててユーモア満点で
安心して愉しめる。

☆☆☆☆☆



11年9月10日(土)
「唇にワイン」(青柳友子)00507

チャチな恋愛小説集と思って買ったら
何と素敵なミステリー集であった。
この作者も「買い」ですな。

☆☆☆☆☆



11年9月9日(金)
「椿山課長の七日間」(浅田次郎)00506

実はこの作者は初めてなんである。
何となく喰わず嫌いなところがあって。
しっかし!凄く面白かった。
着想もストーリーもユーモアもサイコー!

☆☆☆☆☆



11年9月2日(金)
「昔日より」(諸田玲子)00505

珠玉の時代短編集。
こりゃあ沁みる作品集ですね。

☆☆☆☆☆



11年8月30日(火)
「ダイイング・アイ」(東野圭吾)00504

いろんなジャンルにチャレンジが見える作者であるがこれはサスペンスやね。
これも成功してるとは言い難い感じ。
でもあらゆるジャンルにチャレンジする事はいい事だと思う。

☆☆☆



11年8月26日(金)
「白銀ジャック」(東野圭吾)00503

スキー場に爆弾を仕掛け金を脅迫される。
どことなく「ホワイトアウト」を彷彿とさせられる。
作者に取っては新たな分野のサスペンスであるが
今イチ成功してるとは言い難いかな。

☆☆☆



11年8月22日(月)
「ブルータスの心臓」(東野圭吾)00502

サブタイトルに「完全犯罪殺人リレー」とある。
複雑に入り組んだ殺人事件であるが
作者の作品としては成功したとはいい難いんじゃないか。

☆☆☆



11年8月17日(水)
鷹姫さま」(諸田玲子)00501

お鳥見女房第三弾。
次女の君江が嫁いで
長男次男の恋の行方は・・・
素晴らしい出来である。

☆☆☆☆☆



11年8月14日(日)
「殺人現場は雲の上」(東野圭吾)00500

この作者はシリアスなミステリーも描くが
こんなコミカルなミステリーも得意。
フットワークの広さを感じる。

☆☆☆☆



11年8月11日(木)
「蛍の行方」(諸田玲子)00499

お鳥見女房の第二弾。
沼津から主様帰還。
それにしても素晴らしき時代ファミリー小説。

☆☆☆☆☆



11年8月8日(月)
「名探偵の呪縛」(東野圭吾)00498

本格推理を離れた作者が本格推理の世界に紛れ込む。
照れを隠しながらもやっぱし本格推理にゃこだわりるんですねアンタ(笑)
いつでも本格推理に来て下さいな。待っちょりますけん。

☆☆☆☆☆



11年8月6日(土)
「髭麻呂」(諸田玲子)00497

時代小説は江戸時代が好きなんであるがこれは平安時代。
でもこの作者が書くと凄く面白く魅力的な小説になる。

☆☆☆☆



11年8月3日(水)
「恋縫」(諸田玲子)00496

短編時代小説集。
これがどれを取っても素晴らしい出来栄え。
どんでん返しありほのぼの結末あり。

☆☆☆☆☆



11年7月31日(日)
「あくじゃれ」(諸田玲子)00495

時代小説は好きなんであるがこれはマジ凄いなぁぁ
囚人として牢獄にある瓢六が名推理で難事件を解決する。
揺れ動く恋も同時に描写しながら素敵な小説に仕上がっている。

☆☆☆☆☆



11年7月27日(水)
「パズル」(山田悠介)

ジュニア向けの小説であるが
読んでいてそれなりには面白かった。
ただやっぱし少しプロットに無理はあるかな。

☆☆☆



11年7月24日(日)
「流星の絆」(東野圭吾)00493

1級の恋愛小説であり1級のミステリー。
犯人の意外性も素晴らしい。
作者の代表作のひとつになる事は間違いない。

☆☆☆☆☆



11年7月18日(月)
「おんな飛脚人」(出久根達郎)00492

時代小説が好きな俺であるが
おんなの飛脚人を主人公にする設定には唖然としたね。
勿論ストーリーも飛び切り面白く続編が読みたい衝動に駆られる。

☆☆☆☆☆



11年7月13日(水)
「不安な産声」(土屋隆夫)00491

これぞミステリーの頂点と思える作品。
自分の息子と人工授精によって生まれた自分の娘との結婚。
それによる殺人。
そうして最後のどんでん返し。
重厚な読み応えあり。

☆☆☆☆☆



11年7月7日(木)
「夜明けの街で」(東野圭吾)00490

1級の恋愛小説でありまぁまぁのミステリーである。
不倫小説とも言えるんであるが
その襞の深さにゃシビれる。

☆☆☆☆



11年6月29日(水)
「Pの密室」(島田荘司)00489

ご存知名探偵御手洗潔が
幼稚園時代と小学校2年の時の難事件を見事に解決。
この作者を読むと本格推理も素晴らしく思える。

☆☆☆☆



11年6月24日(木)
「九十九点の犯罪」(土屋隆夫)00488

作者が読者に挑戦。
面白い企画の推理小説集。
俺はこの作者は買っている。

☆☆☆☆



11年6月21日(火)
「富豪刑事」(筒井康隆)00487

犯人逮捕のために湯水の如く金を使う大富豪刑事。
ちゃーんとミステリーになってるんがいい。
しかし俺もこんな富豪になってみたい・・・

☆☆☆☆



11年6月20日(月)
「出雲の阿国」(有吉佐和子)00486

歌舞伎の創始者となったお国の人生を克明に描いた大作。
よくぞここまで調べ上げたもんだと言う感嘆。
読破するのはホネであったが
勿論読み応えもあった。

☆☆☆☆



11年6月5日(日)
「だって買っちゃったんだもん!」(中村うさぎ)00485

ご存知ショッピングの女王中村うさぎ女子の破天荒なエッセイ。
梅雨空を吹き飛ばすような爽快感を感じる。

☆☆☆



11年6月2日(木)
「秘湯中の秘湯」(清水義範)00484

「秘湯は紹介した時点で秘湯ではなくなる」
日本語を爆笑的に描いた傑作エッセイ。

☆☆☆☆



11年5月30日(月)
「スクープ」(今野敏)00483

軽〜い軽〜いノリの文体ながら
それなりに楽しめました。

☆☆☆



11年5月28日(土)
「不信のとき」(有吉佐和子)00482

素敵な恋愛小説であり衝撃のミステリーでもある。
長編であるが一気に読める面白さは
この作者の並々ならぬ才能所以であろう。

☆☆☆☆☆



11年5月25日(水)
「御家人斬九郎」(柴田錬三郎)00481

剣の達人はカッコいいなぁぁ
大人の童話みたいに面白い。

☆☆☆



11年5月19日(木)
「うまい話あり」(城山三郎)00480

うまい話ありとガソリンスタンドの経営者になった主人公であるが
さて・・・
素敵な結末にホッと胸を撫で下ろした。

☆☆☆☆☆



11年5月13日(金)
「死者は訴えない」(土屋隆夫)00479

短編ミステリの分野においては
この作者の右に出る人はいないんではないかと思われる短編集。

☆☆☆☆☆



11年5月8日(日)
「十字屋敷のピエロ」(東野圭吾)00478

本格推理でありながら
社会派推理と融合している。
やっぱしこの作者はあなどれない。

☆☆☆☆



11年5月1日(日)
「最愛」(真保裕一)00477

ミステリーの手法を取っているが
そのテーマはミステリーを越えて更に深遠である。
素晴らしく人間を描いている。

☆☆☆☆☆



11年4月23日(土)
「柳影」(多田容子)00476

時代小説であるが
この文体にゃ俺は着いて行けない。





11年4月22日(金)
「寒い夫婦」(土屋隆夫)00475

大人のメルヘンとも言えるミステリ短編集。
この分野じゃこの」作者は群を抜いちょるなぁぁ

☆☆☆☆



11年4月20日(水)
「M8」(高嶋哲夫)00474

東日本大震災があったんで興味持って購入。
東京にマグニチュード8の大震災が起こるストーリー。
事実の東日本大震災の方がすさましいけど
小説としては及第点。

☆☆☆☆



11年4月16日(土)
「氷葬」(諸田玲子)00473

明和事件を題材とした小説とあるが
ちびっと複雑過ぎて楽しめなかった感が残った。

☆☆



11年4月13日(水)
「すべての美人は名探偵である」(鯨統一郎)00472

「待て!キミの肩書きは!?」
「肩書きは”美人”よ」
このセリフにゃシビれたね。
ユーモアあり本格推理ありの作者ならではの作品。

☆☆☆☆



11年4月10日(日)
「トワイライト」(重松清)00471

春の雨の如くココロに優しく沁み込む作品。
この作者の作品は全てあったかい。
キャラの描写も秀逸。

☆☆☆☆☆



11年4月6日(水)
「天女湯おれん」(諸田玲子)00470

江戸版「時間ですよ!」もしくは日本版「シェーン」か。
こんな素敵な時代作家がいたなんて。

☆☆☆☆☆



11年4月2日(土)
「天使が消えてゆく」(夏樹静子)00469

事件解決までは単なる推理小説として読んでいたが
最後まで読み終えてその深さに気づいた。

☆☆☆☆



11年3月31日(木)
「笠雲」(諸田玲子)00468

空っ風は清水次郎長一家の小政が主人公であったが
これは一の子分大政が主人公。
虚々実々なれど素晴らしい時代小説に仕上がっている。

☆☆☆☆☆



11年3月29日(火)
強毒」(伊野上裕伸)00467

病院探偵水本玲とのサブタイトルがある。
若干文体が稚拙な感がある。

☆☆



11年3月27日(日)
「お鳥見女房」(諸田玲子)00466

将軍家の鷹の世話をするお鳥見役。
その女房のまわりで起きる諸所の出来事。
素敵な時代小説作家と出会った。

☆☆☆☆☆



11年3月25日(金)
「火刑の朝」(勝目梓)00465

復讐バイオレンス短編集。
暇潰しには良い。

☆☆



11年3月23日(水)
「空っ風」(諸田玲子)00464

清水次郎長一家の小政を主人公とした時代小説。
しかし虚虚実実のストーリーがこれ程面白いとは思わなかった。
この作者も買いです。

☆☆☆☆☆



11年3月21日(月)
「私は忘れない」(有吉佐和子)00463

女優生活に破れた女が鹿児島の離島黒島に行く。
その島での体験が素晴らしい。
人物描写も活き活きとしている。

☆☆☆☆



11年3月20日(日)
「マフィアの棲む街」(吾妻博勝)00462

新宿歌舞伎町に巣食う
コロンビアや中国、中近東、東南アジアのマフィアたちのドキュメント。

☆☆



11年3月18日(金)
「氷の華」(天野節子)00461

人物描写が秀逸の
超1級のサスペンスミステリー。

☆☆☆☆☆



11年3月15日(火)
「七人の中にいる」(今邑彩)00460

ストーリー展開もドンデン返しも素晴らしい。
ただ若干文章力が不足しているか・・・

☆☆☆☆



11年3月12日(土)
「家日和」(奥田英朗)00459

家をテーマとした短編集。
しかしこの作者は「買い」ですな。

☆☆☆☆☆



11年3月10日(木)
「汚れし血もて償え」(勝目梓)00458

ご存知復讐バイオレンスがシビれる。

☆☆☆☆



11年3月8日(火)
「非色」(有吉佐和子)00457

アメリカニグロと結婚した日本人戦争花嫁。
人種差別問題に取り組んだ作品であるから
相当重いんかなと読んだんであるが
スローリーが凄く面白かった。

☆☆☆☆☆



11年3月3日(木)
「最悪」(奥田英朗)00456

不遇の連続にある3人町工場の経営者、銀行のOL、チンピラ。
この3人が次第に絡まり合い大きな犯罪のロープへと。
この作品はただただ素晴らしい。

☆☆☆☆☆



11年2月27日(日)
「サーカス」(奥田英朗)00455

ご存知精神科医伊良部一郎シリーズ第2弾。
この作品で直木賞受賞したっちゅうのも頷ける。

☆☆☆☆☆



11年2月26日(土)
夕暮れ」(笹沢左保)00454

久し振りに読んだんであるが
やっぱしこの作者の推理小説には熟練の味がある。
何より読みやすい。

☆☆☆



11年2月25日(金)
「ガール」(奥田英朗)00453

あの伊良部一郎シリーズの作者が
これ程に女性心理を巧みに描くとは・・・
適齢期をちびっと過ぎた女性の短編集。

☆☆☆☆



11年2月23日(水)
「水色の犬」(北方謙三)00452

それなりに面白いキャピキャピのハードボイルド。
しかし内容とタイトルの接点がどうしても見つけられない。

☆☆☆



11年2月22日(火)
「クレイジーヘブン」(垣根涼介)00451

この作者は破滅して行く人物を描くのが凄く上手い。
勿論ストーリーもタッチも凄くいい。

☆☆☆☆



11年2月20日(日)
「ララピポ」(奥田英朗)00450

ひとつのストーリーの脇役が次回のストーリーの主役に。
そんな斬新な手法の連作。
またこれが凄く面白いんである。

☆☆☆☆☆



11年2月17日(木)
「暗黒天使」(勝目梓)00449

この作者のテーマは「復讐」である。
痛快ではあるがこれだけ人が死んで警察が検挙出来ないのは不思議(笑)
それでも面白いからよしとするかっ。

☆☆



11年2月14日(月)
「イン・ザ・プール」(奥田英朗)00448

例の変人精神科医伊良部一郎シリーズ連作。
抱腹絶倒。
このシリーズは全て読んでみたい。

☆☆☆☆☆



11年2月11日(金)
「昏き処刑台」(勝目梓)00447

医療放棄した医師と不正を働いた市長に
妻と娘を亡くした男が復讐をする。
素晴らしく入り組んだストーリー。

☆☆☆☆☆



11年2月9日(水)
「ワイルド・ソウル」(垣根涼介)00446

地獄を見たブラジル移民が日本国政府に復讐する。
壮大なスケールと緻密な展開。
こんな面白い小説はそうそうない。

☆☆☆☆☆



11年1月26日(木)
「ガーディアン」(石持浅海)00445

亡き父が守護者となって主人公を守ってくれる。
SFかホラーかは問題ではなく
凄く面白い小説。

☆☆☆☆☆



11年1月24日(月)
「悪党図鑑」(勝目梓)00444

バッタバッタと人が死んで行く痛快サスペンスアクション。

☆☆☆



11年1月20日(木)
「炸裂」(勝目梓)00443

レイプされて自殺した女子高生の復讐を
空手初段の高校教師がする。
ヤクザ組織に真っ向から挑む痛快作品。

☆☆☆☆☆



11年1月18日(火)
「空山」(掃木逢生)00442

ゴミ処分場を巡り環境問題に言及。
作者の作品は社会問題を浮き彫りにする。
しかも小説として最高に面白い。

☆☆☆☆☆



11年1月15日(土)
「さかしま」(藤田宣永)00441

この作者特有とも言える
摩訶不思議なミステリー。

☆☆☆



11年1月13日(木)
「町長選挙」(奥田英朗)00440

面白いだろうと思って買った。
面白いは面白いでも抱腹絶倒。漫画より面白い。
注射大好きな医者と看護婦の連作。

☆☆☆☆☆



11年1月11日(火)
「複合誘拐」(大谷羊太郎)00439

二重三重に絡まり合った複雑な誘拐事件。
複雑過ぎる感もあるが
それなりに面白く読ませて貰った。

☆☆☆



11年1月5日(水)
「骸の誘惑」(雨宮町子)00438

あまりにも克明過ぎてリズム感がなく読みづらい。
過ぎたるは及ばざるが如しか。
失敗作ミステリー。





12月27日(月)
「消えた人々」(佐野洋)00437

熟練のミステリー短編集。
突然失踪した人をテーマにしている。

☆☆☆☆



12月24日(金)
「日曜日の夕刊」(重松清)00436

どうしてこの作者はこんなにあったかい作品が書けるんだろう。
思わずほほえみ思わず涙ぐんでしまった。

☆☆☆☆



12月21日(火)
「ウインクで乾杯」(東野圭吾)00435

作者にしては手馴れたミステリー。
しかしこの作者にはもっと多くを望んでしまう。

☆☆☆☆



12月21日(火)
「プリズム」(貫井徳郎)00434

ひとつの殺人事件を巡って4通りの解釈。
結局犯人はわからないのであるが
こんな推理小説も面白い。

☆☆☆☆



12月20日(月)
「狩人は都を駆ける」(我孫子武丸)00433

ユーモアハードボイルドとでも名づけたい小説。
何度も何度もくすっと笑ってしまった。
しかも飛び切り素晴らしいミステリーでもある。

☆☆☆☆☆



12月18日(土)
「べらんめぇ!」(鳴海丈)00432

捕物帖ではあるが
文体が安っぽく深みがない。
漫画の原作としてはいいかも。





12月17日(金)
「ユリ迷宮」(二階堂黎人)00431

名探偵二階堂蘭子が活躍するキャピキャピの本格推理。
快刀乱麻もまたいいもんです。

☆☆☆☆



12月15日(水)
「アフリカの蹄」(掃木逢生)00430

「アフリカの瞳」の前作に当たる作品。
アフリカ黒人社会を描いた素晴らしい作品。

☆☆☆☆☆



12月13日(月)
「罠」(勝目梓)00429

シャレた泥棒を主人公とした連作。
これがまた結構面白いんである。
しかしSEX描写が多すぎるのはいかがなもんか?(笑)

☆☆☆☆



12月12日(日)
「眠りの森」(東野圭吾)00428

この作者の推理小説には社会派と本格派との融合が見られる。
そこが人気の所以であろうし
凄いところでもあると思う。

☆☆☆☆☆



12月9日(木)
「名探偵水乃サトルの大冒険」(二階堂黎人)00427

それなりに楽しめるキャピキャピの本格推理。
社会派推理小説の松本清張をチクッと皮肉っている(笑)

☆☆☆



12月6日(月)
「鬼畜」(松本清張)00426

作者の映画化された作品集。
改めてこうやって読むと凄く面白い。
彼のミステリーはいつ自分もそんな境遇に落ちるかも知れないと言う
不安から来る現実味がある。

☆☆☆☆



12月4日(土)
「ぼんくら」(宮部みゆき)00425

久し振りに読んだんであるがまさに『宮部節』唸らせてくれます。
江戸人情物であり捕物帖。
全ての登場人物が血の通ったキャラで描かれている。

☆☆☆☆☆



11月28日(日)
「剣士燃え尽きて死す<人間・沖田総司>」(笹沢左保)00424

司馬遼太郎の書いた「燃えよ剣」の土方歳三と
この作者の描く土方歳三の人間像の違いは興味あった。

☆☆☆



11月23日(火)
「慟哭」(貫井徳郎)00423

まんまとその叙述トリックにはめられた。
犯人の意外性は秀逸。

☆☆☆☆



11月20日(土)
「アフリカの瞳」(掃木豊生)00422

エイズと闘うアフリカの国の正義と不正。
良くぞここまでの取材が出来たもんだと感嘆。

☆☆☆☆☆



11月12日(金)
「お不動さん絹蔵捕物帖」(笹沢左保)00421

好きな作家の好きな捕物帖。
しかし若干息抜きした感も窺がえる。

☆☆☆



11月5日(金)
「ゆりかごで眠れ」(垣根涼介)00420

コロンビアマフィアの壮大な叙事詩であり
壮絶なハードボイルド。
個人のストーリーも複雑に絡めてある。

☆☆☆☆☆



10月30日(土)
「怪しい人びと」(東野圭吾)00419

さすが!と唸りたくなる
熟練の短編集。

☆☆☆☆☆



10月29日(金)
「幻の翼」(逢坂剛)00418

読む順序がバラバラになっているが
これも『百舌』シリーズ。
この作者のハードボイルドにゃシビれる。

☆☆☆☆



10月27日(水)
「パパとムスメの7日間」(五十嵐貴久)00417

あの「交渉人」の作者が
とんでもなく素晴らしい小説を書いた。
列車横転事故によってパパとムスメの意識がそれぞれ入れ替わってしまう。
とてつもなくユーモアに溢れ
とてつもなく深い作品。

☆☆☆☆☆



10月25日(月)
「小説スーパーマーケット」(安土敏)00416

古本屋でタイトルを見つけ
「この本は面白いぞ」と言う直感のもとに買った。
読む程にぐいぐい引きつけられて行った。

☆☆☆☆



10月22日(金)
「卒業」(重松清)00415

4つの短編からなる小説。
最後の『追伸』にゃ痛く感動。
この作者の小説はほ〜んとあったかい。

☆☆☆☆



10月20日(水)
「使命と魂のリミット」(東野圭吾)00414

どうしてこの作者はこんなに巧いんだろうと唸ってしまう。
単なるサスペンスの域を超えて魂を揺さぶられる。
最後の一行が素晴らしい。

☆☆☆☆☆



10月17日(日)
「相棒に手を出すな」(逢坂剛)00413

最後の落ちに思わず拍手喝采したくなる傑作連作。
こんなシャレた小説を提供する作者は凄い。

☆☆☆☆☆



10月14日(木)
「借金取りの王子」(垣根涼介)00412

「君たちに明日はない」の続編。
深く人間の深部に踏み込んだ傑作。
完成された連作。

☆☆☆☆☆



10月11日(月)
「死神」(篠田節子)00411

社会福祉事務所のそれぞれのケースワーカーを主役とした連作。
いろんな底辺の人生を突きつけられた。

☆☆☆



10月8日(金)
「おらんだ左近」(柴田錬三郎)00410

この作者の著作を古本屋で見つけると小躍りする。
まさに素敵な大衆娯楽作品。

☆☆☆☆



10月4日(月)
「渾身」(川上建一)00409

隠岐島に伝わる20年に1度の古典相撲。
その結びの1番の大関戦のみで何と1冊の小説にしている!
こんな斬新な小説は今まで読んだ事がない。

☆☆☆☆



10月3日(日)
「殺し屋」(勝目梓)00408

良く言えば歯切れがいい文章。悪く言えばスカスカの文章。
しかしそれなりに面白かったハードボイルド。
この作者は初めてであるがもう少しは読んでみよう。

☆☆☆



9月30日(木)
「魔球」(東野圭吾)00407

甲子園に出場したピッチャーの魔球をめぐるミステリー。
この作者のミステリーもこなれているなぁぁ

☆☆☆☆



9月28日(火)
「ラッシュライフ」(伊坂幸太郎)00406

何か訳わからんままで
そんでも面白く
読後も不思議さだけが残った作品。

☆☆☆☆



9月25日(土)
「交渉人・爆弾魔」(五十嵐貴久)00405

交渉人シリーズの第2弾。
とにかく素晴らしい出来栄えの小説である。

☆☆☆☆☆



9月22日(火)
「流星ワゴン」(重松清)00404

今まで数冊タイムトラベル物は読んだが
これは新しい形のタイムトラベル物。
やっぱしこの作者の小説はあったかく読後には救われる。

☆☆☆☆



9月19日(日)
「幻のマドリード通信」(逢坂剛)00403

スペインの歴史を舞台とした短編集なんで
若干読みづらい面もあるが
それにしても1級のミステリー集である事は確か。

☆☆☆☆



9月17日(金)
「水の恋」(池永陽)00402

この作者の作品はどれも凄いなぁぁ
人生の断面を鋭く突きつけられる。

☆☆☆☆☆



9月14日(火)
「扉は閉ざされたまま」(石持浅海)00401

やっぱしこの作者の本格推理は凄い。
トリックのみに走って動機が曖昧じゃなぁぁと思っていたら
解決篇でしっかりと動機も浮かび上がって来る。
人間ドラマも申し分なし。

☆☆☆☆☆



9月13日(月)
「逃避行」(篠田節子)00400

いつもいたずらばかりされる隣の男の子を愛犬レトリバーのポポが噛み殺した。
非難する世間とマスコミから愛犬と飼い主の主婦の逃避行が始まる。
ナナを飼ってるだけに身につまされながら読んだ。

☆☆☆☆



9月10日(金)
「見張り塔から ずっと」(重松清)00399

哀しい三組の夫婦を
それこそ見張り塔から見るみたいに淡々と描いている。
秀作である。

☆☆☆☆☆



9月7日(火)
「ひらひら」(池永陽)00398

ヤクザ・・と言うよりチンピラを描いた小説。
いろんな人生を突きつけられた。
素晴らしい小説である。

☆☆☆☆☆



9月7日(火)
「心臓と左手」(石持浅海)00397

あの「月の扉」で活躍した素人探偵座間味くんが
警部の話だけで難事件を解決する連作。
本格推理の未来はこの作者がいる限り安泰。

☆☆☆☆☆



9月6日(月)
「直前の声」(佐野洋)00396

作者は短編で力を発揮するタイプと思えるが
これは長編である。
短編でも良かったんではないかと思える作品で
ゆえに凄く間延びしていた。

☆☆



9月2日(木)
「ネバーランド」(恩田陸)00395

冬休みを高校の寮で過ごす事になった3人プラス1人の男たちの物語。
どうにもまとも過ぎて売れないかと思う。

☆☆☆



9月1日(水)
「真夜中に涙する太陽」(笹沢左保)00394

作者自身が名探偵となって小説に登場。
しかしタイトルの稚拙さも重なり
トリック、犯人の意外性ともに大した事なし。

☆☆



8月30日(月)
「ナイフ」(重松清)00393

いじめをテーマとした短編集。
作者の小説はみんなとてもあったかい。
時折り涙を滲ませながら読ませて貰った。

☆☆☆☆☆



8月29日(日)
「唇の役割」(佐野洋)00392

体のパーツを主題とした短編ミステリー。
作者は短編でその力量を発揮するが
この短編集は若干トーンダウン気味。

☆☆



8月28日(土)
「賢人たちの世」(城山三郎)00391

戦後政治の三賢人と呼ばれた男たちの物語。
人生の指針は得られるであろうけど
俺は別に本から生き方を学ぼうとは思わないもんで。

☆☆



8月27日(金)
「アリゾナ無宿」(逢坂剛)00390

幅広いジャンルの小説を見せてくれる作者であるが
これがまた息もつかせぬ程に面白い西部劇なんである。
それぞれのキャラも抜群の描写。

☆☆☆☆☆



8月25日(水)
「御宿かわせみ」(平岩弓枝)00389

読みたかった本である。
作者のストーリーテラー振りに感心させられる。

☆☆☆☆



8月23日(月)
「午前三時のルースター」(垣根涼介)00388

サントリーミステリー大賞受賞作。
作者の小説は息も継がせず読ませるのが魅力であるが
その点この作品は若干間延びがした感じ。

☆☆☆



8月20日(金)
「未亡記事」(佐野洋)00387

コテコテの推理小説。
若干の古臭さを感じた。

☆☆



8月19日(木)
「ノスリの巣」(逢坂剛)00386

百舌シリーズの延長にあるハードボイルド。
この作者のハードボイルドは凄く面白い。

☆☆☆☆



8月17日(火)
「さまよう刃」(東野圭吾)00385

不良少年にレイプ殺害された少女の父親が復讐に立ち上がる。
法律は未成年の犯罪者を保護するという事に疑問を投げかける。
使い古された理論ではあるが
それを斬新に読ませる手法には唸らせられる。

☆☆☆☆☆



8月15日(日)
「白い刑事」(佐野洋)00384

犯人をシロと思う刑事と弁護士の連作。
若干古さは感じるものの
秀作には仕上がっている。

☆☆☆☆



8月11日(水)
「サウダージ」(垣根涼介)00383

「ヒートアイランド」の続編であるが
ただ事件のみを描写せず人間の内側を描写している。
唸るような傑作。

☆☆☆☆☆



8月9日(月)
「十字路に立つ女」(逢坂剛)00382

現代調査研究所の岡坂神策活躍のハードボイルドシリーズ。
今回は連作ではなくて長編であったが
これがまた緻密で事件盛りだくさんで素晴らしい出来となっていた。

☆☆☆☆☆



8月7日(土)
「上海ベイビー」(ヴェイホェイ)00381

中国ではベストセラーになったが
過激な性描写のため発禁となったとか。
俺の琴線には全然触れなかった。





8月6日(金)
「君たちに明日はない」(垣根涼介)00380

解雇を言い渡す請負会社の社員と言い渡された女性社員の恋愛。
それを軸に様々な人間模様が描かれて行く。
発想も素晴らしければストーリーもすばらしい。

☆☆☆☆☆



8月5日(木)
「十九歳の葬式」(笹沢左保)00379

ご存知佐賀県警落としの達人水木警部他3人の刑事の活躍。
時効寸前の息詰まる終焉。

☆☆☆☆



8月3日(火)
「セリヌンティウスの舟」(石持浅海)00378

ずっとこの作者の推理小説には心酔していたんであるが
この作品に関して言えばちびっとご都合主義だなと感じた。

☆☆



8月1日(日)
「泣き出した女」(佐野洋)00377

日常で何気なく耳にした会話でミステリ短編を作る。
作者得意の手馴れた趣向。

☆☆☆☆



7月31日(土)
「破壊の季節」(笹沢左保)00376

この作者のミステリーも安心して愉しめる。
登場人物の描写がいい。

☆☆☆☆



7月30日(金)
「ハポン追跡」(逢坂剛)00375

私立探偵ではなく調査員の活躍を描く連作。
場所が御茶ノ水っちゅうのも作者ならではでGOOD。
安心して愉しめる。

☆☆☆☆



7月29日(木)
「水の迷宮」(石持浅海)00374

膨大な資料を基にしたと思われる緻密なプロット。
水族館と言う密室で行われる殺人。
その斬新さに唸る。

☆☆☆☆



7月27日(火)
「百舌の叫ぶ夜」(逢坂剛)00373

凄い警察小説でありサスペンス。
こんな小説に巡り会えた事に感謝。

☆☆☆☆☆



7月26日(月)
「深夜のためらい」(佐野洋)00372

ベテランが紡ぐミステリー短編集。
安心して読める。

☆☆☆☆



7月23日(金)
「月の扉」(石持浅海)00371

ハイジャックした飛行機の中で殺人事件が・・・
凄い推理小説である。
こんな作者がいる限り本格推理の未来は明るい。

☆☆☆☆☆



7月20日(火)
「1985年の奇跡」(五十嵐貴久)00370

素晴らしいスポ根青春小説。
でもただクサいだけの青春小説ではない。
最初から最後まで大笑いしながら読んだ。

☆☆☆☆☆



7月18日(日)
「禿鷹の夜」(逢坂剛)00369

こんな無鉄砲で破天荒な刑事を描き出した作者に敬意を表する。
息も継がずに読んでしまった程に面白かった。

☆☆☆☆☆



7月17日(土)
「アイルランドの薔薇」(石持浅海)00368

アイルランド情勢を舞台にした本格推理。
殺し屋は男とばかり思っていたんであるが
その巧みな叙述トリックにゃコロリとひっかかってしまった。

☆☆☆☆☆



7月15日(木)
「弥勒の掌」(我孫子武丸)00367

普通のミステリーとして最後まで引っ張っておいて
最後の最後にどんでん返しを作る。
さすがやね・・・

☆☆☆☆



7月13日(火)
「キッドナップ・ツアー」(角田光代)00366

父親が実の娘を誘拐。
ひと夏の素敵な旅が始まる。
「菊次郎の夏」風でもあり「スケアクロウ」風でもあり。

☆☆☆☆



7月12日(月)
「RIKAリカ」(五十嵐貴久)00365

この作者の作品は全て克明で面白い。
この作品も読み応えはあったが
どうもホラーっちゅうのには着いて行けない。

☆☆☆



7月10日(土)
「砕かれた鍵」(逢坂剛)00364

この作者が描くサスペンスもまたいい。
主人公のニヒルさにゃシビれた。

☆☆☆☆



7月5日(月)
「くちぶえ番長」(重松清)00363

逆境にもめげず明るく強く生きる主人公。
この手の小説書かせたらこの作者の右に出る人はいない。

☆☆☆☆



7月4日(日)
「道連れ彦輔」(逢坂剛)00362

さの作者の時代物は本当に面白い。
登場人物のキャラも生き生きとしている。
いつまでも読み続けていたい連作。

☆☆☆☆☆


7月1日(木)
「天空の蜂」(東野圭吾)00361

敦賀原発に無人の大型ヘリを落とすと言う脅迫。
しかしそのヘリには幼い子どもが乗っていた。
作者にしては珍しい長編サスペンス。

☆☆☆☆



6月26日(土)
「恩はあだで返せ」(逢坂剛)00360

斉木と梢田と言うユーモア刑事コンビは最高。
いつまでもこの二人の活躍を読んでいたいと思う。

☆☆☆☆☆



6月24日(木)
「Fake(フェイク)」(五十嵐貴久)00359

長編ながら息をも継がせず読ませるこの作者は
本当に根っからのエンターティナーである。
結末の意外性はさすがとも言えるがやや非現実的か。

☆☆☆☆



6月20日(日)
「暗殺春秋」(半村良)00358

この作者の時代物は結構面白いんである。
読める事は出来たがラストは良かった。

☆☆☆☆


6月17日(木)
「0の殺人」(我孫子武丸)00357

思わずニヤッとしてしまうユーモア推理小説。
しかし謎解きは深遠。

☆☆☆☆☆



6月15日(火)
「真田幸村の妻」(阿井景子)00356

真田幸村に凄く興味あったんで読んだんであるが
勿論の事であるが妻から女性からの視点であった。





6月14日(月)
「私が彼を殺した」(東野圭吾)00355

前回の「どちらかが彼女を殺した」に続く読者への挑戦の犯人捜し。
しかしやっぱし解説を読んでも犯人はわかりませんでした。
それにしても加賀刑事はかっこいい。

☆☆☆☆



6月13日(日)
「乱調」(藤田宣永)00354

ミステリーであり恋愛小説でもあるが
俺的には51歳の男と17歳の少女の
恋愛小説として読んで面白く感じた。

☆☆☆☆



6月6日(日)
「追伸」(真保裕一)00353

夫婦間の手紙のやり取りで浮かび上がる真実。
ミステリーであり純愛小説でもある。
この作者も深い作品を書く。

☆☆☆☆☆



6月1日(火)
「貧乏同心御用帳」(柴田錬三郎)00352

謎解きの面白さ満点。
ただし登場人物の掘り下げがマイナス1点。

☆☆☆☆



5月26日(水)
「美しき凶器」(東野圭吾)00351

ワクワクするストーリー展開。
そうして意外な結末。
さすがにこの作者は唸らせてくれますわい。

☆☆☆☆☆



5月25日(火)
「翳りゆく夏」(赤井三尋)00350

第49回江戸川乱歩賞受賞作。
事件の展開と犯人の意外性はピカ一。

☆☆☆☆☆



5月22日(土)
「女神」(明野照葉)00349

こんなサスペンス&ミステリーは初めて読んだような気がする。
結末が若干物足りなくはあるけれど
この作者は買いですな。

☆☆☆



5月20日(木)
「紳士遊戯」(赤城毅)00348

大物詐欺集団の活躍を描いた娯楽作品。
もっと深みが欲しい。

☆☆



5月19日(水)
「遥かなり蒼天」(笹沢左保)00347

この作者の娯楽性はやっぱし裏切らない。
佐賀を舞台にした傑作ミステリー集。
水木刑事がいい味を出している。

☆☆☆☆



10年5月17日(月)
「探偵映画」(我孫子武丸)00346

歯の治療中っちゅう事が多分にあるのかも知れないが
あんまし集中出来なかった・・・

☆☆



10年5月10日(月)
「ミスティガール紅子・消えた家」(青柳友子)00345

ユーモア推理小説であるが
もうひとつ突っ込みが足りんなぁぁ

☆☆



10年5月7日(金)
「月光ゲーム」(有栖川有栖)00344

登場人物が多すぎてゴチャゴチャ。
謎解きも本格推理の悪い面ばかりが出ている。

☆☆



10年5月1日(土)
「桃色の策謀」(笹沢左保)00343

この作者のミステリ短編集は安心して読める。
かくもいろんなシチュエーションの作品が書けるもんだと感心。

☆☆☆



10年4月28日(水)
「ビフォア・ラン」(重松清)00342

切なくホロ苦い思春期を
独特の哀愁文体で見事に表現。

☆☆☆☆



10年4月24日(土)
「おれは非常勤」(東野圭吾)00341

非常勤の先生が難事件を解決する。
これは小学5年の学習と科学に連載された推理小説。
こんな推理小説を読んでミステリマニアの小学生がじゃんじゃん増えて行く。

☆☆☆☆



10年4月22日(木)
「ヒートアイランド」(垣根涼介)00340

これ程にスリリングで面白く深いハードボイルドを今までに読んだ事がない。

☆☆☆☆☆



10年4月19日(月)
「子連れ用心棒」(沖田正午)00339

時代小説は好きであるが
この文章文体の稚拙さはいただけない。





10年4月16日(金)
「リピート」(乾くるみ)00338

10ヶ月前にタイムトラベルした10人。
その10人が1人また1人と殺されて行く。
SFでありミステリーであり最高のエンターテイメント。

☆☆☆☆☆



10年4月13日(火)
「鳴風壮事件」(綾辻行人)00337

俺はキャピキャピの本格推理もまた好きなんである。
作者との知恵比べもまた面白し。

☆☆☆



10年4月11日(日)
「周囲の人々」(佐野洋)00336

ミステリ短編を書かせたらさすがにこの作者は上手い。
これも素晴らしい連作なんであるが
若干キレが欲しかった気も。

☆☆☆



10年4月9日(金)
「公安捜査」(浜田文人)00335

好きな警察小説ではあるが
妙にだらだらしていた。

☆☆



10年4月7日(水)
「シクラメンと、見えない密室」(柄刀一)00334

喫茶店のママが活躍する連作推理。
プロットもいいしこのママさんが凄く魅力的。

☆☆☆



10年4月4日(日)
「姑獲鳥の夏」(京極夏彦)00333

京極堂が活躍する本格推理大作。
本格推理も好きなんであるが
この作品はおどろおどろ過ぎる。

☆☆☆



10年3月29日(月)
「1ポンドの悲しみ」(石田衣良)00332

恋愛短編集であるが
どうも俺の琴線には触れなかった。

☆☆



10年3月28日(日)
「逆襲の地平線」(逢坂剛)00331

初めて読んだウエスタン・ハードボイルド。
ちゃんと伏線もあり結末の意外さもあり
超1級の娯楽作品に仕上がっている。

☆☆☆☆☆



10年3月25日(木)
「ディプロトドンティア・マクロプス」(我孫子武丸)00330

前半探偵が活躍するハードボイルドっぽくて「おおっ」と読んでいたら
後半は何やら怪獣VSウルトラマン風になった。
面白くはあったが今でもタイトルの意味は不明・・・

☆☆☆



10年3月24日(水)
「北京原人の日」(鯨統一郎)00329

推理小説であり歴史ミステリーである。
それにしても作者の博学ぶりには改めて驚かされる。

☆☆☆☆



10年3月21日(日)
「空白の研究」(逢坂剛)00328

超一級のミステリ短編集。
発想、どんでん返しとも素晴らしい。

☆☆☆☆☆



10年3月19日(金)
「クライシスF」(井谷昌喜)00327

日本ミステリー大賞新人賞受賞作だそうである。
食品環境問題を扱ったテーマは深遠であるが
複雑過ぎてストーリーに没頭出来なかった。

☆☆



10年3月16日(火)
「探偵くるみ嬢の事件簿」(東直己)00326

ソープ嬢くるみが冴えた推理を見せる異色推理小説。
プロットは大した事はないが
ユーモアは溢れている。

☆☆☆



10年3月14日(日)
「跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ」(川上建一)00325

ユーモアあり感動ありの素敵なスポーツ短編集。
筆力も魅力的で
文章に冒険も見られる。

☆☆☆☆



10年3月12日(金)
「情状鑑定人」(逢坂剛)00324

ミステリー短編集であるが
プロット筆力ともに1級品。
この作者はお勧め。

☆☆☆☆☆



10年3月10日(水)
「じぶくり伝兵衛」(逢坂剛)00323

この作者が俺の好きな捕物帖を書いていた。
さすが1級品。
殺しがないのも好感が持てる。

☆☆☆☆



10年3月7日(日)
「タイムスリップ森鴎外」(鯨統一郎)00322

SFでありミステリーでありユーモア小説。
この作者の異才を遺憾なく発揮。

☆☆☆☆



10年3月6日(土)
「約束」(石田衣良)00321

ほんのりと心があったかくなる
少しばかり勇気を貰える
そんな短編集。

☆☆☆☆



10年3月4日(木)
「街の灯」(北村薫)00320

昭和初期の華族の身に起きるミステリー。
ミステリーに留まらず深い人間洞察が窺がえる。

☆☆☆



10年3月1日(月)
「ミステリアス学園」(鯨統一郎)00319

ストーリーは2転3転どんでん返しに継ぐどんでん返し。
作者の博学ぶりと異才にびっくり。

☆☆☆☆



10年2月27日(土)
「なみだ研究所へようこそ!」(鯨統一郎)00318

サイコセラピスト波田きら子が解決する推理?
ユーモアもあり意外性もありこんな小説は本当に楽しい。
一気に読み終えた。

☆☆☆☆☆



10年2月26日(金)
「江戸川乱歩の大推理」(辻真先)00317

どんでん返しに次ぐどんでん返し。
さらに最後に大どんでん返し。
乱歩ファンにゃたまらん推理小説でしょう。

☆☆☆



10年2月25日(木)
「しのびよる月」(逢坂剛)00316

初めて読んだ作者であるがいやぁ凄く面白い。
ユーモアポリスストーリーとあり大笑いしながら読んだのも本当であるが
オチは傑作ミステリー。

☆☆☆☆☆



10年2月24日(水)
「邪馬台国はどこですか?」(鯨統一郎)00315

信長は自殺だったとか邪馬台国は岩手県の八幡平だとか
歴史をびっくりする視点から物語りを作っている。
バラエティーに富んだ作者じゃなぁぁ

☆☆☆



10年2月22日(月)
「雨鱒の川」(川上建一)00314

素晴らしい恋愛小説である。
二人の純さが見事に表現されている。
全て方言での会話も成功している。

☆☆☆☆☆



10年2月20日(土)
「ザ・ジョーカー亡命者」(大沢在昌)00313

ハードボイルドの決定版やね。
ジョーカーにはかなりシビれる。

☆☆☆☆



10年2月17日(水)
「きよしこ」(重松清)00312

吃音症の少年の成長記録。
どうしてこの作者はこんな心あったまる作品をいっぱい書けるのだろう。
文章も凄く上手い。

☆☆☆☆☆



10年2月15日(月)
「みなとみらいで捕まえて」(鯨統一郎)00311

推理連作集・・・と言うか完全にユーモア小説。
半任(犯人)刑事と南登野洋子(港のヨーコ)コンビは絶妙。
馬鹿馬鹿しい程面白い。
この作者の他の作品も読んでみたいもんである。

☆☆☆☆☆



10年2月12日(金)
「てのひらの迷路」(石田衣良)00310

川端康成の「掌の小説」を真似た作品群である。
今ひとつのめり込む事が出来なかった。





10年2月11日(木)
「伊集院大介の冒険」(栗本薫)00309

名探偵伊集院大介が活躍する推理短編集。
いささか推理が古臭い感じは否めないが
大人の童話としては読める。

☆☆☆



10年2月8日(月)
「口笛吹いて」(重松清)00308

やっぱしほのぼの短編集。
大きなトラブルでも後で必ず救いがある。
読後はホッとする。

☆☆☆☆



10年2月4日(木)
「殺意が見える女」(新見きよみ)00307

推理短編集であるがまぁ及第点であり
こんな女性推理作家がいるとは嬉しくなるんであります。

☆☆☆



10年2月2日(火)
「死ぬより簡単」(大沢在昌)00306

作家の真骨頂は短編集に現れると思うが
まさにこの短編集は読み応えある。
ミステリーもハードボイルドもいい。

☆☆☆☆



10年2月1日(月)
「小さき者へ」(重松清)00305

短編集であるがこの作者は人間を描かせたら本当に上手い。
勿論文章の上手さもピカイチ。
ほのぼのとした読後感も。

☆☆☆☆☆



10年1月30日(土)
「人形は眠れない」(我孫子武丸)00304

お馴染み人形推理シリーズであるが
短編を束ねた長編っちゅう感じで斬新である。
ちびっと推理に無理があり本編はサイコ調でもある。

☆☆☆



10年1月29日(金)
「恋忘れ草」(北原亜以子)00303

江戸市井に生きる手の職を持った女性たち。
その生活を情緒豊かに描き切っている。
直木賞受賞作。

☆☆☆☆



10年1月28日(木)
「定年ゴジラ」(重松清)00302

素晴らしい小説である。
ニュータウンで定年を迎えた男4人の物語。
三人称の語り口が冴え渡る。

☆☆☆☆☆



10年1月25日(月)
「情婦」(笹沢左保)00301

ミステリー短編集であるが
この作者のミステリー短編は安心してのめり込める。
酒を飲みながら読むとまさに大人の童話である。

☆☆☆☆



10年1月22日(木)
「錆」(北方謙三)00300

体に染み付いた錆を落とすために男は闘う。
この作者はハードボイルドの旗手やね。

☆☆☆☆



10年1月20日(水)
「殺戮にいたる病」(我孫子武丸)00299

凄い結末である。
叙述トリックの凄まじさを見せ付けられた。
あの人形推理と同じ作者とはとても思えない。

☆☆☆☆☆



10年1月19日(火)
「娼年」(石田衣良)00298

女性に体を売る事になった青年。
セックスと愛の関係とは?
テーマ以上に面白く感じた。

☆☆☆☆



10年1月18日(月)
「57人の死刑囚」(大塚公子)00297

全国に57人の死刑囚が服役しているそうであるが
それらを全て取材したドキュメントなんで
当然底が浅い作品になっている。





10年1月17日(日)
「ザ・ジョーカー」(大沢在昌)00296

この作者のハードボイルドにゃシビれるんである。

☆☆☆☆



10年1月15日(金)
「きみの友だち」(重松清)00295

友だちをテーマにした連作であるが
地道なテーマを良くぞここまで・・・っちゅう感じ。
組み立てが素晴らしい上にストーリー展開も凄い。
何度も涙で文字が見えなくなった。

☆☆☆☆☆



10年1月14日(木)
「メビウスの殺人」(我孫子武丸)00294

奇想天外な殺人とその動機。
それに速水三兄妹が挑戦。
全編にちりばめられたユーモアがまた秀逸。

☆☆☆☆☆



10年1月12日(火)
「盗聴」(新保裕一)00293

ミステリー短編集であるが
どれも驚愕の結末を迎える。
緻密な文体で読み応えあり。

☆☆☆☆☆



10年1月9日(土)
「殺人の門」(東野圭吾)00292

すさまじく素晴らしい小説。
人が殺人に至るまでにどれ程の憎しみと苦悩があるのか。
克明に綴られている。

☆☆☆☆☆



10年1月6日(水)
「愛がいない部屋」(石田衣良)00291

壊れた愛の短編集であるが
どうも今いちメリハリがない。

☆☆



10年1月5日(火)
「人形は遠足で推理する」(我孫子武丸)00290

人形が名探偵の推理小説第2弾。
良く出来た推理小説であると思うが
やっぱし短編の方がキレはあった。
ただ全編に漂うユーモアは秀逸。

☆☆☆



10年1月1日(金)
「スローグッドバイ」(石田衣良)00289

さまざまな恋愛を描いた短編集。
ひとつひとつのストーリーがキラキラ輝いていた。

☆☆☆☆



09年12月26日(水)
「哀愁的東京」(重松清)00286

かつて人生の華やかさを味わった人たちの衰落を描く。
全編に哀しみが漂う佳作。

☆☆☆☆




09年12月22日(火)
「夜のピクニック」(恩田陸)00285

何となく面白そうなタイトルだったんで買ったんであるが
まぁありふれた青春小説であり
それ以上ではなかった。

☆☆



09年12月19日(土)
「交渉人」(五十嵐貴久)00284

素晴らしい小説である。
コンビニ強盗が逃走途中で病院に逃げ込み人質を取る。
そこで警察の交渉人が事件に当たる訳であるが・・・
犯人の意外性結末の社会性。
全てに於いて超一級のサスペンスである。

☆☆☆☆☆




09年12月15日(火)
「エンジェル」(石田衣良)00283

エンジェルとはすなわち幽霊の事である。
幽霊が活躍する物語ではあるが
この小説はそれだけに留まらず
愛情も溢れ勧善懲悪もあり結末の意外性もある素晴らしい仕上げとなっていた。

☆☆☆☆



09年12月13日(日)
「エイジ」(重松清)00282

多感な14歳中学2年生の心情を
感性豊かに描ききっている。
日本版「ライ麦畑でつかまえて」と言えるかも。

☆☆☆☆




09年12月10日(木)
「イニシエーション・ラブ」(乾くるみ)00281

最後から2行目で傑作ミステリーで必ずもう1度読み返したくなると書いてあった。
そっか・・・
それにしても良く出来た恋愛小説である事は確か。

☆☆☆☆



09年12月9日(水)
「コンビニ・ララバイ」(池永陽)00280

街のとあるコンビニを舞台にした連作。
一話一話が感動。
底辺にあったかい人情が流れる傑作。

☆☆☆☆☆



09年12月8日(火)
「人形はこたつで推理する」(我孫子武丸)00279

名探偵は腹話術の人形。
この発想が斬新でいいし
ストーリー展開も論理的。

☆☆☆☆



09年12月6日(日)
「4TEEN」(石田以良)00278

中学2年生4人の青春群像。
ププッと笑わせしんみり読ませ
さすがに直木賞受賞作品。

☆☆☆☆



09年12月4日(金)
「悪人海岸探偵局」(大沢在昌)00277

探偵物を書かせたらこの作者の右に出る者はいないんじゃないかな。
会話もウェットに富み洒落ている。
日本版ハードボイルド。

☆☆☆☆



09年12月1日(水)
「その夜の雪」(北原亜以子)00276

江戸市井の庶民生活を描いた短編集。
読後にほんわりとした暖かさが残る。
それにしてもこの作者は味のある文章を紡ぐ。

☆☆☆☆




09年11月30日(月)
「飛びすぎる教室」(清水義範)00275

シミズ博士の雑談授業と副題にあるが
ホントこの作者の雑学ぶりには驚かされる。

☆☆☆



09年11月28日(土)
「看守眼」(横山秀夫)00274

この作者のミステリー短編集はいい。
全てにキレがあり結末には思わず唸ってしまう。

☆☆☆☆



09年11月26日(木)
「40(フォーティー)」(石田衣良)00273

40歳から始めようと言うスローガンのこれは素晴らしい小説。
貸してくれた森さんも泣いたと言ったが俺も泣いた。
人生とは本当に素晴らしいもんだと実感出来る。

☆☆☆☆☆



09年11月24日(火)
「捜査線上のアリア」(森村誠一)00272

二重三重に仕掛けられた文章的なトリック。
どんでん返しと呼んでいいかはともかく
面白い結末ではあった。

☆☆☆



09年11月20日(金)
「語り女たち」(北村薫)00271

ショートショートとも呼べるような短編集。
好きな作家なんであるが
どうもこの手の作品は・・・





09年11月20日(金)
「ある閉ざされた雪の山荘で」(東野圭吾)00270

クリスティーの「そして誰もいなくなった」がヒントになった推理小説と思える。
この作者にしては結末に物足りなさが残った。

☆☆☆☆



09年11月18日(水)
「覆面作家の夢の家」(北村薫)00269

第一作の「覆面作家は二人いる」程ストーリーにキレはなかったけど
登場人物のキャラはキラキラ輝いていたし
ユーモアは数段勝っていた。

☆☆☆☆



09年11月17日(火)
「血の裏切り」(佐野洋)00268

キレのあるミステリー短編集。
しかしどうしてこうも素敵なミステリーの発想が出来るのか・・・

☆☆☆☆



09年11月16日(月)
「ビタミンF」(重松清)00267

むずかしい年頃の子どもを持つ37歳の亭主たち。
7つの短編集。
直木賞受賞作の事だけあってすがすがしい読後感が残る。

☆☆☆☆☆



09年11月14日(土)
「ダイスをころがせ!」(真保裕一)00266

地盤看板カバンのないズブの素人が衆議院選挙に臨む。
でもただそれだけの小説ではなく
上手く青春群像を絡めていて凄く面白い小説に仕立て上げてあった。

☆☆☆☆☆



09年11月10日(火)
「標的はひとり」(大沢存昌)00265

テロリストとそれを狙う殺し屋。
殺しの準備段階に多大で綿密な描写。
リアリティー溢れる作に仕上がっている。

☆☆☆☆



09年11月7日(土)
「覆面作家は二人いる」(北村薫)00264

誠に持って素晴らしい推理小説である。
二重人格とも思える新妻千秋のキャラが素敵である。
ユーモアある文体もサイコー。

☆☆☆☆☆



09年11月6日(金)
「乳房」(伊集院静)00263

どうも私小説風は好きになれないんかな・・・

☆☆



09年11月5日(木)
「魚の棲む城」(平岩弓枝)00262

田沼意次とはどのような人物であったんか。
そんな興味があって読んだ。

☆☆☆



09年10月29日(木)
「2(S+T)の物語」(佐野洋)00261

この作者特有のキレのある連作集。
泥棒君と女子大生の恋愛ミステリー。

☆☆☆☆



09年10月27日(火)
「聖域」(篠田節子)00260

あの世とこの世とを繋ぐイタコ。
どうも俺には感情移入が出来なかった。

☆☆☆



09年10月23日(金)
「様々な別れ」(佐野洋)00259

様々な別れに関するミステリー短編集。
全てのストーリーにキレと意外性がある。

☆☆☆☆☆



09年10月21日(水)
「赤い指」(東野圭吾)00258

この作者は絶対裏切らない。
本格推理であって社会派そうして心理小説。
どんでん返しまで完璧。
それにしても刑事加賀恭一郎のキャラはいいなぁぁ

☆☆☆☆☆



09年10月20日(火)
「犬のいる窓」(平岩弓枝)00257

好きな作家で好きなワンちゃん好きなミステリー。
ユーモアもたっぷりですね。

☆☆☆




09年10月17日(土)
「防壁」(真保裕一)00256

SP、海難救助隊、爆発物処理班、消防士と
自らの危険を顧みず立ち向かう者たちの裏のドラマ。
重厚な臨場感の描写にゃ唸る。

☆☆☆☆☆



09年10月15日(木)
「剣岳<点の記>」(新田次郎)00255

当時まだ未踏の山であった剣岳に陸軍測量鯛が挑む。
登頂は果たしたが既に1000年以上も前に登頂していた跡が。

☆☆☆



09年10月10日(土)
「オンリー・ミー」(三谷幸喜)00254

今や超売れっ子の三谷幸喜のエッセイ集。
むひひ・・・ぶははと笑ってしまう。
この作者はコメディーの天才やね。

☆☆☆☆



09年10月6日(火)
「上高地の切り裂きジャック」(島田荘司)00253

御手洗潔名探偵が登場するキャピキャピの本格推理。
俺は本格推理も大好きなんである。

☆☆☆☆



09年10月3日(土)
「TVJ」(五十嵐貴久)00252

テレビ局がビルごとハイジャックされた。
犯人たちに果敢な戦いを挑む
いや挑まざるを得なくなった普通のOL。
女性版「ダイハード」
しかしこんなに息詰まってスリリングな小説はそうはない。

☆☆☆☆☆



09年10月1日(木)
「こちら救命センター」(浜辺祐一)00251

救急救命センター部長が綴ったドキュメンタリーエッセイ。
あくまで軽い軽い文章。

☆☆



09年9月30日(水)
「発火点」(真保裕一)00250

魂の軌跡を描いた傑作。
読む一文一文に凄く重みがあった。

☆☆☆☆☆



09年9月22日(火)
「天鬼秘剣」(笹沢左保)00249

鬼と呼ばれる兵法者海渡天鬼。
この物語はある意味「宮本武蔵」より凄いわと思っていたら
何と天鬼と武蔵の対決シーンまであってびっくり。
どんでん返しとまでは言えないけど最後の落ちには唸る。

☆☆☆☆



09年9月15日(火)
「悪意」(東野圭吾)00248

どんでん返しに次ぐどんでん返し。
作者の才能が遺憾なく発揮されている傑作。
それにしても加賀恭一郎という刑事はいいね。

☆☆☆☆☆



09年9月13日(日)
「虹を操る少年」(東野圭吾)00247

この作者の作品はどれもそれなりに面白いんであるが
この作品に限って言えばどうも消化不良の感は否めなかった。

☆☆☆



09年9月9日(水)
「深雪の剣」(牧秀彦)00246

好きな剣豪小説でストーリーもそれなりに面白いんであるが
文体が簡潔過ぎて血肉が通っていないように感じられる。

☆☆



09年9月5日(土)
「どちらかが彼女を殺した」(東野圭吾)00245

素晴らしい推理小説なんであるが
俺には結局どちらが犯人なのかわからんかった・・・

☆☆☆☆



09年9月4日(金)
「安楽病棟」帚木逢生)00244

老人痴呆病棟での物語りであるが
単なるその感動的小説ではなく
最後のどんでん返しで見事なミステリーに仕上がっている。
さすがです。

☆☆☆☆☆



09年9月1日(火)
「事件の年輪」(佐野洋)00243

ミステリーの短編集であるが
それぞれにキレがあり結末もいい。

☆☆☆☆



09年8月28日(金)
「空の色紙」(帚木逢生)00242

初期の中篇集で若干荒削りの感はあるが
それなりに読み応えはあった。

☆☆☆



09年8月22日(土)
「臓器農場」(帚木蓬生)00241

最初は病院もの看護婦ものと思って読んでいたんであるが
病院の内部にメスを入れる超1級のミステリーであった。
読み応えあり。

☆☆☆☆☆



09年8月18日(火)
「受け月」(伊集院静)00240

野球に関する短編集で直木賞受賞作。
じわっと心に沁みて来るんである。
ちょうど今日都城商業も勝ったし(笑)

☆☆☆☆



09年8月17日(月)
「偶然の祝福」(小川洋子)00239

さらりとした純文学であるが
やっぱし俺は純文学は苦手・・・

☆☆




09年8月15日(土)
「異端の夏」(藤田宣永)00238

克明に描写された1級の警察小説。
結末もいい。
ただご都合主義が2ヶ所に見られたんは残念。

☆☆☆☆



09年8月11日(火)
「三屋清左衛門残日録」(藤沢周平)00237

藩の重職を隠居した清左衛門に起こる日常もろもろの事件。
読後にほのぼのとしたヒューマニズムが残る藤沢節。

☆☆☆



09年8月9日(日)
「幻夜」(東野圭吾)00236

「白夜行」の続編みたいな超大作。
ちびっと結末が不安定であるが
それも作者の計算であろう。

☆☆☆




09年8月5日(水)
「泪壷」(渡辺淳一)00235

愛と性を描いた短編集であるが
どうもキレがない。





09年8月4日(火)
「閉鎖病棟」(帚木蓬生)00234

精神病棟の人間群像を描いた作品であるが痛く感動した。
山本周五郎賞受賞は当然。

☆☆☆☆☆



09年8月2日(日)
「ヴァンサンカンまでに」(乃南アサ)00233

社内恋愛と不倫を描いているが何とも稚拙。





09年8月1日(土)
「転々」(藤田宣永)00232

これは素晴らしい小説。
借金取立屋の男と借金を背負った学生との奇妙な東京散歩。
そうして意外な結末が・・・
かつて観た映画「スケアクロウ」を彷彿とさせた。

☆☆☆☆☆



09年7月30日(木)
「白夜行」東野圭吾)00231

先ずこの文庫本の分厚さに驚く。
国語辞典並みのいやそれ以上の分厚さ。
普通なら上下巻くらいには分けて然るべき。
多分作者の読むなら全て読む腹で買え。
そうでないならこの本は買うな。
そんな心づもりが窺がえた渾身の一冊。

☆☆☆☆☆



09年7月25日(土)
「木枯らしの庭」(曽野綾子)00230

ずっしりと重いテーマであるが
砂に水が沁み込んでゆくように
少しずつ少しずつのめり込んで行った。

☆☆☆☆



09年7月21日(火)
「逆の関係」(佐野洋)00229

風鈴教授の性社会学とサブタイトルが打たれた連作。
発想の割りにはどうもキレのない小説であった。

☆☆



09年7月18日(土)
「グローイング・ダウン」(清水義範)00228

作者には珍しいSFユーモア集。
さすがに懐は深いなぁぁ
これはこれで面白かった。

☆☆☆



09年7月16日(木)
「ただそれだけの片想い」(唯川恵)00227

小説と思って買ったら片想いに関するエッセイ集であった。
若い女性には凄く面白いエッセイだと思う。
作者の感性は素晴らしい。

☆☆



09年7月16日(木)
「一瞬の殺意」(佐野洋)00226

男と女を絡めたミステリー集。
それなりに及第点。

☆☆☆



09年7月13日(月)
「偶然の目撃者」(佐野洋)00225

作者得意の新聞記事をヒントにしたミステリー。
素晴らしい短編集です。

☆☆☆☆



09年7月10日(金)
「検察審査会の午後」(佐野洋)00224

検察が不起訴とした事件を妥当とするか否かの審査会。
この着想が素晴らしい。

☆☆☆☆☆



09年7月9日(木)
「遠い声」(佐野洋)00223

推理ミステリーであるが
いささか消化不良の感があった。

☆☆



09年7月8日(水)
「貞操試験」(佐野洋)00222

奇抜なストーリーと意表を突くどんでん返し。
1級のエンターテイメント作品です。

☆☆☆☆



09年7月7日(火)
「金属音病事件」(佐野洋)00221

初めて読んだSF。
いやSFミステリーとでも言うべき作品集。
面白かった。

☆☆☆☆



09年7月6日(月)
「ため息の時間」(唯川恵)00220

軽く読めるけどそれなりに味わいのある男と女の小説集。

☆☆☆☆



09年7月3日(金)
「殺人書簡集」(佐野洋)00219

これは凄い。
書簡だけで推理小説を構成。
唸るなぁぁ

☆☆☆☆☆



09年7月2日(木)
「秘密パーティ」(佐野洋)00218

久し振りの本格推理小説・・・いや探偵小説かな。
ストーリー展開に少し無理はあるが
1級のエンターテイメントには徹している。

☆☆☆☆



09年7月1日(金)
「歩きだした人形」(佐野洋)99217

実際の新聞の記事を先ず掲載し
それを基にした短編ミステリーを上梓するという手法が素晴らしく斬新。

☆☆☆☆☆



09年7月1日(水)
「婚約式」(曽野綾子)00216

人生の心に襞をすくいとってみせる短編集。
しかし俺の好みじゃなかった。

☆☆



09年6月30日(火)
「犯罪ストリート」(三好徹)00215

ミステリー短編集であるが全体にキレがない。
結末も独りよがりの感あり。
「悪徳警官」だけは良かった。

☆☆☆



09年6月29日(月)
「女王陛下のアルバイト探偵」(大沢在昌)00214

ミオ王女を救出するため東南アジアのライール国へ飛んだ冴木親子。
最後に少しホロッとさせられたんでよしとします。

☆☆☆



09年6月27日(土)
「不倫」(笹沢左保)00213

不倫にまつわるミステリー短編集。
さすがにこの作者キレがある。

☆☆☆☆☆



09年6月26日(金)
「永遠のジャック&ベティ」(清水義範)00212

良くもこんなにユーモア短編が製造出来るもんだと感心する。
時々「むひひ」と笑える。

☆☆☆☆



09年6月25日(木)
「愛逢い月」(篠田節子)00211

怪奇ホラー恋愛小説とでも表現すればいいのか。
しかし作者の懐の深さが窺い知れて面白かった。

☆☆☆☆



09年6月24日(水)
「柩の中の猫」(小池真理子)00210

作者得意の恋愛サスペンスとでも言えばいいのか。
大したインパクトはなし。

☆☆



09年6月23日(火)
「父の詫び状」(向田邦子)00209

家族のほのほのエッセイ。
エッセイはあまり読まないんであるが
この作者のエッセイは楽しく深い。

☆☆☆☆



09年6月22日(月)
「すれ違い」(佐野洋)00208

この作者は初めてであるが
こりゃあ面白い。掘り出し物の感。
ミステリー短編集であるが気が効いてる。

☆☆☆☆



09年6月21日(日)
「五人の探偵たち」(高木彬光)00207

作者の作品の5人の名探偵。
それぞれの競作みたいな短編集。
昔は良く読んだんであるが
今読むとちびっと古く感じるなぁぁ

☆☆



09年6月19日(金)
「肩ごしの恋人」(唯川恵)00206

軽い文体ではあるけれど
内容は重く、そうしてストーリーにのめり込んで行く。
それぞれのキャラも上手く表現。
さすが直木賞受賞作。

☆☆☆☆



09年6月18日(木)
「帰って来たアルバイト探偵」(大沢在昌)00205

やっぱし冴木涼介・隆親子はサイコーなんです。
リュウ君の1人称の文章もいい。

☆☆☆



09年6月15日(月)
「神の汚れた手」(曽野綾子)00204

単なる出産と中絶の小説かなと読んだんであるが
あにはからん。
人間の生と死、その尊厳、そうして神との関わり
心揺さぶられた。

☆☆☆☆☆



09年6月12日(金)
「刹那に似てせつなく」(唯川恵)00203

これは凄い小説である。
殺人を犯した女性二人の逃避行。
しかも心の襞まで上手く描写。
もちろん恋愛もしっかりと味付けしてある。

☆☆☆☆☆



09年6月11日(木)
「蜜の殺人者」(笹沢左保)00202

複雑で緻密なストーリーではあるが
急転直下の解決にはなじめなかった。

☆☆☆



09年6月10日(水)
「毒笑小説」(東野圭吾)00201

作者のもう一面ご存知ユーモア小説。
たっぷりと楽しませていただいた。

☆☆☆☆



09年6月9日(火)
「イブの憂鬱」(唯川恵)00200

恋愛ものを書かせたらこの作者は本当に上手い。
これは女性必読の小説みたいな気もする。

☆☆☆☆☆



09年6月8日(月)
「探偵倶楽部」(東野圭吾)00199

海外に「名なしのオプ」シリーズがあるが
この名探偵とその助手の美人も全く名前を名乗らない。
冷徹にして迅速に推理するそのキャラは
今までの日本の名探偵の型を破ってて素晴らしい。

☆☆☆☆☆



09年6月7日(日)
「釣女・花房一平捕物夜話」(平岩弓枝)00198

捕物帖は好きなんであるが
これはちびっと俺の琴線には触れなかった。

☆☆



09年6月6日(土)
「アルバイト探偵・拷問遊園地」(大沢在昌)00197

これも長編であるがまぁ面白かった。
それにしても冴木親子は素敵である。

☆☆☆☆



09年6月5日(金)
「影絵の愛」(笹沢左保)00196

さすがに唸らせてくれますね。
どんでん返しに次ぐどんでん返し。

☆☆☆☆



09年6月4日(木)
「ルパンの消息」(横山秀夫)00195

凄い小説である。
二転三転するどんでん返し。
推理小説でありながら底辺に優しいヒューマニズムが流れる。

☆☆☆☆☆



09年6月3日(火)
「不思議の国のアルバイト探偵」(大沢在昌)00194

このシリーズは短編の方がいいかな。
第一作程の興奮はなかった。

☆☆☆☆



09年6月1日(月)
「虜」(藤田宣永)00193

初めて読んだ作者であるがなかなか興味深いテーマであった。
妻が他の恋人と寝るのを覗き穴から視る・・・

☆☆☆☆



09年5月31日(日)
「壁の目」(森村誠一)00192

どんでん返しは今イチ物足りなかった感はあるが
読む者をぐいぐい惹きつけて行く筆力はさすが。

☆☆☆☆



09年5月29日(金)
「伊集院大介の私生活」(栗本薫)00191

名探偵が登場するキャピキャピの本格推理小説である。
俺は社会派も本格もどっちも好きなんである。
だってどっちも面白いから。
作者に心より合掌・・・

☆☆☆☆



09年5月28日(木)
「病む月」(唯川恵)00190

金沢に生きる女10人の10話。
「いやな女」は短編の極致。

☆☆☆☆☆



09年5月27日(水)
「らんぼう」(大沢在昌)00189

どんな恐いヤクザにも凶暴な暴力で対する。
痛快無比すかっとするなぁぁ
こんな小説を読みたかったんよ。

☆☆☆☆☆



09年5月25日(月)
「黄金を抱いて翔べ」(高村薫)00188

微に入り細に渡っての克明な文体。
この作者の特徴ではあるが
俺としては今イチのめり込んで行けないんである。

☆☆



09年5月22日(金)
「白狐の呪い・岡っ引き源捕物控」(庄司圭太)00187

好きな捕物帖ではあるが
今ひとつ複雑なストーリーを紡ぎ切れていないなぁぁ
犯人の意外性もなかった。

☆☆☆



09年5月20日(水)
「産婦人科病棟」(江川晴)00186

かつて読んだ山崎豊子の「白い巨塔」を彷彿とさせる傑作であると思う。
すんなり入っていける文体にも好感。

☆☆☆☆☆



09年5月19日(火)
「アルバイト探偵」(大沢在昌)00185

軽妙洒脱なハードボイルド。
冴木隆と冴木涼介の親子はサイコー。

☆☆☆☆☆



09年5月18日(月)
「禁断の館殺人事件」(和久俊三)00184

いわゆる法廷物猪狩文助シリーズ。
しかしご都合主義のシーンが何箇所もあったなぁぁ

☆☆



09年5月17日(日)
「無印不倫物語」(群ようこ)00183

読みやすい文体の不倫に関する短編集であるが
やっぱしオチが今ひとつな訳なんですよ。

☆☆



09年5月16日(土)
「博士の愛した数式」(小川洋子)00182

芥川賞作家の本は面白くないと思っていたがこれは面白かった。
しかし「数」とは奥深いもんであるなぁぁ

☆☆☆☆☆



09年5月15日(金)
「夢剣」(笹沢左保)00181

やっぱしこの作者の時代物は裏切らんのであるよ。

☆☆☆☆



09年5月14日(木)
「名探偵の掟」(東野圭吾)00180

これは痛快。
古今東西本格推理小説を皮肉っちょる。
やり玉にあげられた作者たちは苦虫噛んじょるやろうね(笑)

☆☆☆☆



09年5月13日(水)
「でも女」(群ようこ)00179

幼稚園児から学生主婦までのいろんな女の短編集。
この作者の洒脱な文体にゃついつい乗せられる。
しかし最後の落ちが今イチか。

☆☆☆




09年5月11日(月)
「同級生」(東野圭吾)00178

良く出来た学園推理物だとは思う。
恋愛小説でもある。

☆☆☆



09年5月10日(日)
「宿命」(東野圭吾)00177

若干ストーリーに血が通っていなかった感はある。
非現実的事態がストーリーを置き去りにしているんである。

☆☆☆



09年5月8日(金)
「時生」(東野圭吾)00176

複雑に絡まり合ったストーリーを見事に紡ぎ上げて素晴らしい小説に仕立てている。
読む途中で何度も笑い
そうして終章では涙が止まらなかった。

☆☆☆☆☆



09年5月7日(木)
「私という病」(中村うさぎ)00175

「ショッピングの女王」を読んで以来この作者は好きである。
今回は女としてのルーツを探ったみたいである。

☆☆☆



09年5月6日(水)
「11文字の殺人」(東野圭吾)00174

ちびっとタイトルはいただけないなぁぁと感じた。

☆☆☆



09年5月6日(水)
「犯人のいない殺人の夜」(東野圭吾)00173

意表を突く推理ミルテリー短編集。
この作者の才能は凄いな・・・

☆☆☆☆



09年5月4日(月)
「めまい」(唯川恵)00172

これは素晴らしい短編集。
「耳鳴りにも似て」は凄い。

☆☆☆☆



09年5月3日(日)
「湿地帯」(清水一行)00171

この作者は初めてであるが
どうも俺の琴線には触れないみたいである。

☆☆



09年5月2日(土)
「心とろかすようなーマサの事件簿ー」(宮部みゆき)00170

探偵事務所の用心棒犬マサの推理が冴える。
ワンちゃんが主人公なんで食指が湧いた小説。
しかしさすが現代の語り部やな。

☆☆☆☆



09年4月30日(木)
「黒笑小説」(東野圭吾)00169

作者の一面ユーモア小説集であるが
今までのこの手の小説に比べてあんましパワーを感じなかった。

☆☆☆



09年4月29日(水)
「面影小町伝」(米村圭伍)00168

大ファンだった「退屈姫君」のお仙をかくもむごく葬ってしまうんですか・・・
しかもストーリーは嫌っちゅう程複雑であった。

☆☆



09年4月25日(土)
「仮面の月光」(笹沢左保)00167

やっぱりこの作者は一気に読ませてしまう力を持っている。
執拗なセックス描写にゃうんざりはするが
ストーリー構成はさすが。

☆☆☆☆



09年4月24日(金)
「退屈姫君恋に燃える」(米村圭伍)00166

退屈姫君も三冊目となって
すっかりめだか姫とくノ一お仙の虜となっちまいました。
この語り口にもシビれます。

☆☆☆☆☆



09年4月23日(木)
「カノン」(篠田節子)00165

ホラーでありひとつの音楽論でもあるが
まだるっこしく間延びしている。

☆☆



09年4月20日(月)
「退屈姫君海を渡る」(米村圭伍)00164

今回はめだか姫がお仙らとともに海を渡って四国の風見藩へ。
痛快でキャラも活き活き。

☆☆☆☆



09年4月17日(金)
「熱帯植物園」(室井佑月)00163

若いみずみずしい感受性と呼べるんであろうか。
でも俺には向いていない。

☆☆



09年4月17日(金)
「ベター・ハーフ」(唯川恵)00162

若干ミーハー調の小説の感もあるが
これはこれで結構面白い。

☆☆☆



09年4月15日(水)
「小美代姐さん花乱万丈」(群ようこ)00161

逆境にめげず明るく強く生きて行く芸者小美代を
ユーモアたっぷりに描く。
素晴らしい小説。

☆☆☆☆



09年4月13日(月)
「むかし僕が死んだ家」(東野圭吾)00160

こんな複雑なミステリーを良く小説として紡いだもんだと感服。

☆☆☆☆☆



09年4月11日(土)
「裁判長!ここは懲役4年でどうですか」(北尾トロ)00159

裁判の傍聴記なんであるがなかなか面白い。

☆☆☆☆



09年4月9日(木)
「トライアル」(真保裕一)00158

競輪、競馬、オートレース、競艇。
それぞれに生きるプロフェッショナルたち。
読後にあたたかいヒューマニズムが残る。

☆☆☆



09年4月8日(水)
「天使の耳」(東野圭吾)00157

交通事故にまつわる推理短編集。
この作者にゃとにかく感服。

☆☆☆☆☆



09年4月6日(火)
「仮面山荘殺人事件」(東野圭吾)00156

久し振りに読んだ本格推理ミステリーであるが
そのプロットの複雑さ緻密さ
そうしてどんでん返しには参った。

☆☆☆☆☆




09年4月6日(月)
「退屈姫君伝」(米村圭伍)00155

二万五千石の風見藩に嫁いだ好奇心旺盛なめだか姫が大活躍。
脇役もしっかりと描写。
こんな面白い時代小説があったなんて。

☆☆☆☆☆



09年4月2日(木)
「挑む女」(群ようこ)00154

この作者は初めてであるが凄く面白い。
軽妙な文体に素敵なユーモア。

☆☆☆☆☆



09年4月1日(水)
「快笑小説」(東野圭吾)00153

抱腹絶倒ユーモア短編集。
この作者は凄い。

☆☆☆☆☆



09年3月31日(日)
「かかし長屋」(半村良)00152

江戸市井を描く人情小説。
登場人物全てに血が通った描写で素晴らしい。

☆☆☆☆☆



09年3月28日(土)
「愛人物語」(笹沢左保)00151

愛人に関するオムニバス。
さすがにこの作者は裏切らない。

☆☆☆☆



09年3月26日(木)
「ブルー・ハネムーン」(篠田節子)00150

美貌の結婚詐欺師が結婚詐欺に遭う。
素晴らしい冒険活劇。
キャラもしっかりと描かれている。

☆☆☆☆☆



09年3月24日(火)
「超・殺人事件」(東野圭吾)00149

抱腹絶倒。素晴らしい本。
この作者がこんなユーモア溢れる本を書くとは!

☆☆☆☆☆



09年3月23日(月)
「嘘をもうひとつだけ」(東野圭吾)00148

ユーモラスな探偵ガリレオ湯川学ぶに対して
こちらは冷徹でクールで理論的な加賀恭一郎刑事。
シビれますわ。

☆☆☆☆☆



09年3月22日(日)
「予知夢」(東野圭吾)00147

ご存知探偵ガリレオ湯川学が超常現象に挑む。
これ最高っす。

☆☆☆☆☆



09年3月20日(金)
「鬼刑事」(龍一京)00146

キャラクターは底が浅く描ききれていない。
プロットも文章も稚拙。





09年3月19日(木)
「ふたりで探偵」(平岩弓枝)00145

ツアーコンダクターの妻と部屋から丸っきり出ない文筆業の夫。
妻の話を聞いて旅行文を書き事件を推理解決する。
まぁいろいろストーリーが浮かぶものだと感心。

☆☆☆



09年3月17日(火)
「影踏み」(横山秀夫)00144

警察小説専門の作者が泥棒を主人公とした推理ミステリーを書いた。
素晴らしい出来。
作者の懐の深さが窺える。

☆☆☆☆☆



09年3月15日(日)
「贋作師」(篠田節子)00143

推理小説でありミステリーでありはたまた1級のハードボイルドである。
読み応えある内容で
作者の文体も絶品。

☆☆☆☆☆



09年3月11日(水)
「ゴメスの名はゴメス」(結城昌治)00142

ベトナムを舞台にしたスパイ小説。
スパイ小説は初めて読んだ。
俺としては「白昼堂々」の方が良かったかな。

☆☆☆



09年3月9日(月)
「探偵ガリレオ」(東野圭吾)00141

最近最も読みたかった本ではあるが
「容疑者Xの献身」程の奥深さはなく
ただ謎解きのみに専念して小説に血が通ってないなぁと感じた。

☆☆☆☆



09年3月8日(日)
「芸能社会」(平岩弓枝)00140

この作者のストーリーテラー振りはさすがやね。
面白く読ませていただいた。

☆☆☆



09年3月2日(月)
「男」(柳美里)00139

作者の性的自叙伝風エッセイ。
しかしまぁ良くこんなにたくさんの男と付きあったもんですな。
感心しますわ。

☆☆☆



09年2月27日(金)
「卒業」(東野圭吾)00138

難解な殺人事件を学生名探偵が解く。
気負い過ぎてちびっと複雑過ぎたかな・・・

☆☆☆



09年2月25日(水)
「容疑者Xの献身」(東野圭吾)00137

素晴らしい推理小説である。
今までの推理小説の域を完全に離脱している。
勿論ガリレオと呼ばれる名探偵も登場するが
それにも増して哀しさが尾を引く。
この作者は凄い。

☆☆☆☆☆



09年2月24日(火)
「発言者たち」(清水義範)00136

作者にしてはシリアスなテーマであるが
ユーモアを散りばめてそれを見事に作品化している。

☆☆☆☆



09年2月22日(日)
「臨場」(横山秀夫)00135

警察小説書かせたらこの人の右に出る人はいないんではないか。
自殺か他殺かを検証する調査官倉石。
これ映画化したいなぁと思った。

☆☆☆☆☆



09年2月20日(金)
「秘密」(東野圭吾)00134

凄く重いテーマなのに面白く
しっかりと完結をつけている。
しかも余韻が残る。

☆☆☆☆☆



09年2月18日(水)
「鳥人計画」(東野圭吾)00133

自主を勧めた手紙は誰か?
そうして警察に密告した者は誰か?
そうして真犯人は・・・?
深く更に深く進行して行く謎。

☆☆☆☆



09年2月16日(月)
「辰巳八景」(山本一力)00132

ほのぼのとした江戸人情噺。
少し俺の肌には合わんかったような・・・

☆☆



09年2月14日(土)
「蕎麦ときしめん」(清水義範)00131

パクリ小説で抱腹絶倒。
やっぱしこの作者のユーモアのセンスは冴え渡る。

☆☆☆☆



09年2月12日(木)
「分身」(東野圭吾)00130

クローンとして生まれた2人の女性の苦悩。
やはり結末は尾を引く。

☆☆☆☆



09年2月7日(土)
「レイクサイド」(東野圭吾)00129

推理小説風でもありミステリー風でもあり。
結末をポーンと読者に投げつける手法には唸った。

☆☆☆☆☆



09年2月4日(水)
「闇狩り人犯科帳・嘲笑う墓標」(笹沢左保)00128

ご存知「音なしの源」
普段はうすのろ。そうして実態は闇の仕置き人。
シビれまくりです。

☆☆☆☆☆



09年1月31日(土)
「深夜の弁明」(清水義範)00127

ショートショート集。
この作者の作品はどれを読んでも思わずニヤリとしてしまう。

☆☆☆☆



09年1月29日(木)
「火天の城」(山本兼一)00126

信長の命を受けて安土城を築いた岡部又右衛門父子の物語。
その苦労から人間としての葛藤から
また素晴らしきストリー展開から読み応えあった。

☆☆☆☆☆



09年1月22日(木)
「隠し剣秋風抄」(藤沢周平)00125

山田洋次さんの作品「武士の一分」の原作も収められていた。
素晴らしき剣豪小説集。

☆☆☆☆☆



09年1月20日(火)
「ムイミダス」(清水義範)00124

ぷぷぷと笑ってしまう人名地名古語辞典。
ジョークの研究には持って来い。

☆☆☆



09年1月17日(土)
「出口のない海」(横山秀夫)00123

太平洋戦争末期人間魚雷「回天」に乗り込む若者たちの青春群像。
あまりに残酷で哀しい歴史。

☆☆☆☆☆



09年1月14日(水)
「女たちのジハード」(篠田節子)00122

凄く面白いと思ったら直木賞受賞作だった。
OLたちの人生と結婚を描く傑作。

☆☆☆☆☆



09年1月10日(土)
「白き狩人」(渡辺淳一)00121

倒錯した愛レズビアンの世界。
彼の作品はどれもそれなりに面白い。

☆☆☆☆



09年1月8日(木)
「クライマーズ・ハイ」(横山秀夫)00120

新聞記者も素晴らしい。登山家も素晴らしい。
そうしてこの本もそうして作者も素晴らしい。

☆☆☆☆☆



09年1月3日(土)
「闇狩り人犯科帳」(笹沢左保)00119

普段はマヌケでドジな下っ引き。
その実は闇の狩人。
この設定にゃシビれまくりですな。

☆☆☆☆☆



08年12月29日(月)
「セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴」(島田荘司)00118

ご存知名探偵御手洗潔。
外国かぶれの文体ではあるが
こんな本格推理小説もまた大好きなんである。

☆☆☆



08年12月26日(金)
「手紙」(東野圭吾)00117

強盗殺人の兄を持つ弟の苦難の人生。
魂を掴み取って見せるような傑作。

☆☆☆☆☆



08年12月25日(木)
「きんぎょの夢」(向田邦子)00116

この作者の作品にはほのぼのとしたヒューマニズムとユーモアが流れている。
「母の贈り物」とかは傑作であった。

☆☆☆☆☆



08年12月24日(水)
「南国群狼伝」(柴田錬三郎)00115

まだ読んでいないが傑作の名高い「赤い影法師」の続編である。
忍者と島原の乱を絡めて第一級の娯楽作品に仕上がっている。

☆☆☆☆



08年12月20日(土)
「死んでも治らない・大道寺圭の事件簿」(若竹七海)00114

女性らしい軽い文体ながら
プロットもしっかりとした推理ミステリー。
面白かったです。

☆☆☆



08年12月16日(火)
「ローズウォーターさんあなたに神のお恵みを」(カート・ヴォネガット・ジュニア)00113

お客さんである森さん推薦の書。
これでもSFなんですよね。
ちびっと難解ながらも面白かった。

☆☆☆



08年12月13日(土)
「松本清張の日本史探訪」00122

卑弥呼はヒムカに住んでいた・・・
あと伊能忠敬とか大岡越前とか興味深く歴史の勉強をさせて貰った。

☆☆



08年12月8日(月)
「石の森」(三浦綾子)00121

人生とは何か?神とは何か?
若い人には読んで貰いたい小説である。

☆☆☆☆



08年12月5日(木)
「闇の中の黄金」(半村良)00120

「邪馬台国はどこだ」と始まったんで興味深く読み進んだんであるが
結果はお粗末。
竜頭蛇尾の感が残った。

☆☆



08年12月2日(火)
「眠狂四郎無頼控(一)」(柴田錬三郎)00119

昭和最初のニヒリストご存知眠狂四郎。
文章は結構読み応えあった。

☆☆☆



08年11月25日(火)
「その朝お前は何を見たか」(笹沢左保)00118

やっぱしこの作者は期待を裏切らない。
1級のサスペンス。

☆☆☆☆



08年11月23日(日)
「アキレスと亀」(清水義範)00117

この作者も初めてなんであるが
こりゃ凄い!
抱腹絶倒。
こんなユーモアのある人がいるんかと思うと底抜けに嬉しくなる。

☆☆☆☆☆



08年11月21日(金)
「生命ぎりぎり物語」(柴田錬三郎)00116

この作者は初めて読んだ。シバレン・・・
これまで喰わず嫌いであったが
読んでみたら素晴らしい。
ストーリー構成文章力ピカイチ。
この作者もっと読んでみよう。

☆☆☆☆☆



08年11月18日(火)
「白昼堂々」(結城昌治)00115

泥棒集団を描いた痛快ユーモア小説。
この作家は初めて読んだんであるがなかなかいけると思う。

☆☆☆



08年11月16日(日)
「大地の子」(山崎豊子)00114

日本人としてそうして人間として
この本を読んだ事は価値のある事だった。
しかしそれだけにとどまらず素晴らしく壮大で緻密なストーリー。

☆☆☆☆☆



08年10月28日(火)
「推理小説」(秦建日子)00113

奇をてらい過ぎて軽薄になってしまった例やね。





08年10月24日(金)
「黒蜥蜴と怪人二十面相」(江戸川乱歩)00112

幼い頃胸ときめかせて読んだ作者なんではありますけどね・・・
まぁ大人の童話として楽しませていただきました。





08年10月18日(土)
「救急外来」(江川晴)00111

読みやすい文体であるが
ちびっと消化不良の感はあった。
それでも素敵な感動を覚える小説。

☆☆☆☆



08年10月14日(火)
「愛人刑事」(つかこうへい)00110

10年ぶりくらいに読んだ作者でありますが
そのパワーは健在でありました。

☆☆☆☆



08年10月11日(金)
「幾松という女」(南條範夫)00109

木戸孝允とその妻元芸者である幾松(のちの松子)の物語。
楽しく読ませていただいた。

☆☆☆



08年10月9日(木)
「真夜中の神話」(真保裕一)00108

作者らしい克明な文体ではあるが
舞台がインドネシアである事もあってか
のめりこんで行く事は出来なかったかな・・・

☆☆☆



08年10月3日(金)
「求婚の密室」(笹沢左保)00107

この作者では初めて拝見する密室殺人事件。
動機となる部分が読者に伏せられていたのはマイナス要因ではあるが
そのトリック、ストーリー構成に於いて
それを補って余りある素晴らしい作品に昇華されていた。

☆☆☆☆☆



08年9月30日(火)
「冬の派閥」(城山三郎)00106

幕末から維新へ。
激動の時代の指導者のあり方を問う。
読み応えあった。

☆☆☆☆



08年9月27日(土)
「動機」(横山秀夫)00105

これは面白い。
意外な結末と尾を引く余韻。
この手の小説じゃこの作者は第一人者ですな。

☆☆☆☆☆



08年9月25日(木)
「地を這う虫」(高村薫)00104

元警察官が遭遇する事件の連作。
横山秀夫にはわずかに及ばないか。

☆☆☆



08年9月22日(月)
「ひねくれ一茶」(田辺聖子)00103

しかし江戸時代の俳人を良くもこれだけ調べられたもんですなぁぁ
挿入してある俳句を読むだけでも十分一茶研究になる。
ただしストーリー性には乏しい。

☆☆



08年9月18日(木)
「血の海」(笹沢左保)00102

しばらく経ったらすぐ内容は忘れてしまうんであろうが
読んでいる間は面白かった。

☆☆☆



08年9月15日(月)
「一発屋大六」(城山三郎)00101

この作者がこんなにユーモア溢れた痛快な小説を書くとは知らなかった。
面白い。

☆☆☆☆



08年9月14日(日)
「動機」(横山秀夫)00100

素晴らしい小説。
どんでん返しと言えるかどうか
ともかく最後の落ちには唸ってしまう。

☆☆☆☆☆



08年9月11日(木)
「はやぶさ新八御用帳(一)大奥の恋人」(平岩弓枝)00099

読み始めはいささか退屈であったが
読み進むにつれてのめり込んで行った。
さすがこの作者の本だけの事はあった。

☆☆☆☆



08年9月9日(火)
「取調室3敵は鬼畜」(笹沢左保)00098

この作者はやっぱし裏切らない。
深く完成された警察小説である。

☆☆☆☆☆



08年9月8日(月)
「冬の狼」(北方謙三)00097

ハードボイルドの文体にゃシビれるが
ストーリーとしては今イチ物足りなかった。

☆☆



08年9月6日(土)
「華麗なる一族」(山崎豊子)00096

これも「白い巨塔」と同様多大なる取材を経て書かれたストーリーだと解る。
微に入り細に渡り克明に丁寧に書いてある。
そうして心を揺さぶる結末。

☆☆☆☆☆



08年8月29日(金)
「疫病神捕物帳・降って来た赤ン坊」」(笹沢左保)00095

大好きな作者で大好きな時代物大好きな捕物帳。
トリックは若干物足りない気はするが
やっぱし楽しめた作品である。

☆☆☆



08年8月28日(木)
「風樹の剣」(北方謙三)00094

俺は時代小説も剣豪小説も好きなのである。
しかしこの作者が剣豪小説を書いているとは知らなかった。

☆☆☆



08年8月26日(火)
「陰の季節」(横山秀夫)00093

第5回松本清張賞受賞作だそうな。
連作の警察小説であるがこれも読み応えあった。

☆☆☆☆



08年8月24日(日)
「第三の時効」(横山秀夫)00092

推理連作であるが全て小気味良いゴンデン返しがあって痛快。
良くこんなストーリーが作れるもんだと感心しきり。

☆☆☆☆



08年8月19日(火)
「白い巨塔」(山崎豊子)00091

仕事の暇な時期にこそと読んだ全5巻の長編。
この作者は初めて読んだのであるがまさに魂を揺さぶられた。
この小説にどれ程の取材を行われたのであろうか・・・
こんな小説を与えて下さった作者にただただ感謝するのみである。

☆☆☆☆☆



08年8月7日(木)
「五人女捕物くらべ」(平岩弓枝)00090

推理物として読むと今イチであるが
それなりに素敵な娯楽作品に仕上がっている。

☆☆☆



08年8月2日(土)
「俳人一茶捕物帳痩蛙の巻」(笹沢左保)00089

やっぱしこの作者は裏切らない。
ご存知小林一茶名探偵の頭脳が冴え渡る。

☆☆☆☆



08年7月28日(月)
「家族熱」(向田邦子)00088

テレビドラマの原作であるが凄く面白い。
この作者はある意味天才じゃないかと思える。

☆☆☆☆



08年7月24日(木)
「風極の岬」(夏樹静子)00087

このシリーズ初めて読みましたけど
検事霞夕子が北海道に飛んだんですね。
それなりに面白い推理物と思います。

☆☆☆



08年7月17日(木)
「連鎖」(真保裕一)00086

ミステリーであり社会派推理でありハードボイルド。
江戸川乱歩賞受賞作。
どんでん返しはいいんであるが少し複雑過ぎる。

☆☆☆



08年7月10日(木)
「蛇蝎のごとく」(向田邦子)00085

不倫と言ういわば重いテーマでありながら
全編に渡ってユーモアが散りばめられている。
これは佳作ですね。

☆☆☆☆



08年7月7日(月)
「姉妹」(吉村達也)00084

作者名間違えて買ってしまった・・・
しかし韓国映画を小説にしたもんなんですかぁ?
しかもホラーじゃし・・・
読んで損した。





08年7月2日(水)
「女の顔」(平岩弓枝)00083

あまりに偶然が重なり過ぎるっちゅうきらいはあるが
それを差し引いても凄く面白い小説である。
どこか三浦綾子向田邦子の小説に似ている。

☆☆☆☆



08年6月28日(土)
「深追い」(横山秀夫)00082

連作の警察小説であるがこれは凄くいい。
単なる事件の追求にとどまらず人間内部までを描き切っている。
読後にほのほのとしたヒューマニズムが漂う。

☆☆☆☆☆



08年6月26日(木)
「水辺のゆりかご」(柳美里)00081

在日韓国人を両親に持つ作者の自伝的小説。
魂の叫びが淡々と記してあって興味深く読んだ。

☆☆☆☆



08年6月20日(金)
「阿修羅のごとく」(向田邦子)00080

この作者は初めて読んだんであるが面白いなぁぁ
人間と言うものをよーくわかってらっしゃる。
勿論テレビドラマ化されたんでそんな印象の文体であるが
それでもなかなか面白いんである。

☆☆☆☆



08年6月15日(日)
「依頼人は死んだ」(若竹七海)00079

凄く気が効いてシャレた文章には唸ってしまう。
しかし文章の割りにはプロットが今イチかなぁぁと。

☆☆



08年6月2日(月)
「半落ち」(横山秀夫)00078

最後まで焦らされたからそのどんでん返しを期待しながら読んだんであるが
あっけない落ちであった。





08年5月29日(木)
「残像」(三浦綾子)00077

この作者の小説には必ず「ここまで?」と思われる性悪な登場人物が描かれる。
これも重く深い小説である・・・

☆☆☆☆



08年5月16日(金)
「黒祠の島」(小野不由美)00076

大学の推理小説研究会が書きそうな陳腐でだらだらとつまらない推理小説。
そもそも地図にない島なんて非現実的です。
本当はひとつも☆はやりたくないんじゃが・・・





08年5月12日(月
「殺したい女」(笹沢左保)00075

やっぱしこの作者はサービス精神が旺盛。
どんでん返しにつぐどんでん返し。

☆☆☆



08年5月10日(土)
「死亡推定時刻」(朔立木)00074

現役の法律家が書いた冤罪事件。
ドキュメンタリーとも思える緻密な描写にぐんぐん引き込まれていった。
取調室の模様は笹沢左保氏の小説とは天と地程の違いがあったんが興味深い。

☆☆☆☆☆



08年5月8日(木)
「すべてがFになる」(森博嗣)00073

完璧なる密室殺人事件。
されどこれは単なる推理小説ではない。
理科系作家と呼ばれる作者の小説は若干俺には難解な面も・・・

☆☆☆



08年5月2日(金)
「乗り遅れた女」(夏樹静子)00072

日常の中に潜むミステリー。
これは凄く面白かった。

☆☆☆☆



08年5月1日(木)
「断崖」(松本清張)00071

初期短編集。
今イチ切れはなかった。

☆☆



08年4月26日(土)
「取調室」(笹沢左保)00070

これは面白い。
こんな推理小説もあったんやなぁぁと作者の懐の深さに感心する。
取調官と容疑者の息づまる真剣勝負。
しかし若干のご都合主義が見えたんで☆は4つに。

☆☆☆☆



08年4月24日(木)
「切り札は俺だ」(大藪春彦)00069

いかにハードアクション小説とは
言えここまでバッタバッタと人を殺しますかぁ?(苦笑)
しかしそれなりに痛快で面白かった。

☆☆



08年4月17日(木)
「奇跡の人」(真保裕一)00068

凄まじい小説である。
こんなストーリーを生み出せるのも凄まじい。
作者の圧倒的な文章力に脱帽。

☆☆



08年4月14日(月)
「嫌われ松子の一生」(山田宗樹)00067

人生を非運へ非運へと転落して行く女性の一生。
甥っ子がたどって行く現在と
松子がたどった過去を上手く絡み合わせて
素晴らしい出来に仕上がっている。
小説の素晴らしさここにありと言う本。





08年4月11日(金)
「沈黙の追跡者」(笹沢左保)00066

失語症に陥った追跡者。
サービス精神盛りだくさんでそれなりに楽しめるが
ストーリーの随所にいっぱい無理が見られる。

☆☆



08年4月9日(水)
「そして二人だけになった」(森博嗣)00065

推理小説なのかミステリーなのかファンタジーなのか・・・
はたまた各章ごとのアインシュタインの相対性理論のタイトルの意味は・・・?
常人としての俺の理解を超えた作品。

☆☆



08年4月6日(日)
「憎悪の依頼」(松本清張)00064

短編集ではあるがずっしりと重厚な文体。
さすがミステリーの大御所だけの事はあります。
しかし作者は人の心の襞が良くわかってらっしゃる。

☆☆☆



08年4月2日(水)
「新宿鮫Y氷舞」(大沢在昌)00063

このシリーズはずっと読んじょるんであるが
いいね・・・新宿署の鮫島・・・
ホンモノのハードボイルドやね。
恋人の晶もいい。
もっとこのシリーズ続けて貰いたいね。

☆☆☆



08年3月30日(日)
「閨閥」(夏樹静子)00062

読んでみたら短編集であったけれど
これがメチャクチャ面白い。
さすが日本のアガサクリスティです。

☆☆☆☆



08年3月28日(金)
「芥川龍之介の推理」(土屋隆夫)00061

この作者は初めて読んだんであるがとてつもなく面白い。
7編からなる短編集であるが表題作以外は全て唸った。

☆☆☆☆☆



08年3月25日(火)
「ホテル・ディック 探偵は眠らない」(都築道夫)00060

上っ滑りでどうにもこの文体には入って行けなかった。
キャラの描写もよろしくない。





08年3月23日(日)
「誰か somebody」(宮部みゆき)00059

最初は簡単な自転車轢き逃げ事故で
単調な事件簿の小説だなぁぁと思いつつ読み進んだんであるが
徐々にそのストーリーは複雑に絡み合い意外な結末を呈する。
しかしこの作者は個々の登場人物にしっかりと個性を持たせて描き
最後にはしっかりと救いの道を開いている。
ただただ巧い。

☆☆



08年3月20日(木)
「背中の眼」(笹沢左保)00058

初期の作品を含む短編集。
作者の溢れんばかりの創作意欲を感じる。

☆☆



08年3月19日(水)
「ホワイトアウト」(真保裕一)00057

莫大な取材の末の綿密なストーリー構成緻密な描写。
素晴らしい作品である。
不撓不屈。男の姿勢の指針がこの本にあると感じる。

☆☆☆☆



08年3月13日(木)
「血の砂丘」(笹沢左保)00056

この作者は絶えず斬新なストーリーを提供する。
おんなじなのはヒロインがいっつも飛びっきり美人でスタイルがいいっちゅう事か(笑)

☆☆



08年3月9日(日)
「お前の名は地獄」(笹沢左保)00055

やっぱしこの作者は小説が巧い。
ドンデン返しが哀しみの尾を引く。

☆☆☆



08年3月6日(木)
「殺人者」(笹沢左保)00054

完璧なアリバイをど素人探偵が崩せるか・・・
この作者にゃ飽きが来ない。

☆☆☆



08年3月3日(月)
「新・一茶捕物帳ー青い春の雨ー」(笹沢左保)00053

やっぱし大好きな捕物帳。
一茶の名推理が冴える。

☆☆☆



08年3月1日(土)
「薄氷の沼」(笹沢左保)00052

推理小説では使い古された感のある交換殺人。
作者は最後の最後で見事読者を裏切ってはいる。
しかしストーリーの随所に無理があるなぁぁ

☆☆☆



08年2月27日(水)
「十五階の地獄」(笹沢左保)00051

主人公とともに苦しみ主人公とともに激怒し
主人公とともにホッとしたのもつかの間
最後はまた主人公とともに苦しむ事になったのである・・・

☆☆



08年2月24日(日)
「新・一茶捕物帳ー三日月に哭くー」(笹沢左保)00050

そっか・・・俳人一茶を名探偵にしましたか・・・
指紋もましてやDNA鑑定もない時代の大好きな捕物帳。

☆☆☆



08年2月22日(金)
「灰色の北壁」(真保裕一)00049

これも富永さんからいただいた。
しかし山岳小説にこのリアルな描写が凄くマッチして
ぐんぐん引きずり込まれて行く文章。
小さなどんでん返しも小気味良い。

☆☆☆



08年2月18日(月)
「溺れる女」(笹沢左保)00048

面白く読ませていただいたが
さして鋭いっちゅうキレはない。
好短編集ではある。

☆☆



08年2月15日(金)
「残照岬」(笹沢左保)00047

作者の岬シリーズ。
最後はちびっとのどんでん返しがあってサービスはしている。
まぁ佳作とは言えそうである。

☆☆



08年2月13日(水)
「誘拐の果実」(真保裕一)00046

お客さんの富永さんから勧められていただいた本。
緻密な構成で読み応えのあるストーリー。
この作者なら他も読んでみたい気になった。

☆☆☆☆



08年2月5日(火)
「地獄の辰・無残捕物控」(笹沢左保)00045

俺は捕り物帳が大好き。
それがこんなに虚無的で退廃的な岡っ引きだったら尚更のめり込む。
続編が読みたかったなぁぁ

☆☆☆☆☆



08年2月2日(土)
「他殺岬」(笹沢左保)00044

良くこれ程までに複雑なストーリーを
良くこれ程までに面白く書いたもんじゃとただただ感服。
この作者はやっぱし天才やね・・・

☆☆☆



08年1月31日(木)
「陸行水行」(松本清張)00043

この手のミステリーは作者お手の物ですね。
楽しく読ませていただきました。

☆☆



08年1月28日(月)
「邪魔者」(笹沢左保)00042

やっぱしこの作者は短編でその力を存分に発揮するみたいである。
余韻の残る短編集。

☆☆☆



08年1月25日(金)
「四月の危険な石」(笹沢左保)00041

どんでん返しはあるがちびっと苦しいな。

☆☆



08年1月22日(火)
「水の炎」(松本清張)00040

作者にしてはめりはりのない長編じゃったな。

☆☆



08年1月20日(日)
「真昼に別れるのはいや」(笹沢左保)00039

いい出来ではあるが
この作者のミステリーにしてはいささか物足りない。

☆☆



08年1月17日(木)
「盗作の風景」(笹沢左保)00038

「覆面作家を当てろ」と言う企画で書かれた推理物。
結末の意外さはさすがである。

☆☆☆



08年1月14日(月)
「明日は我が身」(笹沢左保)00037

この作者のエッセイは初めて読んだ。
もともとエッセイなんぞ好きではないんじゃが
この本音はいい。

☆☆



08年1月11日(金)
「チャップリンを撃て」(日下圭介)00036

五・一五事件とチャンプリン来日を絡めた歴史サスペンス。
しかしどうもこの文章にはのめり込めんかったなぁぁ





08年1月7日(月)
「若き柩」(笹沢左保)00035

死に急ぐ若者たち。
作者の表現の幅広さか。





08年1月3日(木)
「逆転」(笹沢左保)00034

やっぱしこの作者は裏切らん。
意外な結末の短編集。

☆☆☆☆



07年12月30日(日)
「無宿人御子神の丈吉(1)」(笹沢左保)00033

こんなに面白い小説にはそうそう巡り会えんなぁぁ
このニヒリズムがまた沁みる。
推理小説気味のどんでん返しもまた心地よい。

☆☆☆☆☆



07年12月28日(金)
「第三の女」(夏樹静子)00032

どんでん返しの後のまたどんでん返し。
ストーリーに少し無理はあれど超1級のミステリーに仕上がっている。
この作者もさすがです。

☆☆☆



07年12月25日(火)
「いつになく過去に涙を」(笹沢左保)00031

傑作ハードボイルド。
こんな風にクールに生きてみたいっちゅう気もする(笑)

☆☆☆



07年12月23日(日)
「広き迷路」(三浦綾子)00030

これもクリスチャンものかなと思って読んでみたら何とミステリー。
しかも飛びっきりA級のミステリーであった。
何となく得した感じ(笑)

☆☆☆☆



07年12月20日(木)
「殺人ゲーム」(笹沢左保)00029

読後に何となく残る後味の悪さ。
それはまさに作者が意図した事であろう。
佳作の短編集である。

☆☆



07年12月18日(火)
「下町探偵局PARTU」(半村良)00028

タイトルとはうらはらに決して探偵物ではなく下町人情物。
そこにこの作者の懐の深さは感じる。

☆☆☆



07年12月14日(金)
「ガラスの線路」(笹沢左保)00027

セックス描写がやたら多いのはこの作者の特性なんであろう(笑)
しかし男女の機微はそれなりに面白かった。





07年12月9日(日)
「どんでん返し」(笹沢左保)00026

全て二人の会話体で書かれた連作。
やっぱし気が利いちょるんよなぁぁ・・・!





07年12月8日(土)
「セブン殺人事件」(笹沢左保)00025

宮本・佐々木両刑事が腕を競う推理連作。
全てに意外性独創性があって素晴らしい。





07年12月2日(日)
「誠実な裏切り」(笹沢左保)00024

これも佳作であった。
サスペンスミステリーの類はあんまし読まなかったんであるが
この作者はもっと読んでみてもいいと思う。





07年12月1日(土)
「悪魔の情事」(笹沢左保)00023

これは痛快で面白い。
3人のヒロインが同一人物だったっちゅう落ちは斬新。





07年11月28日(水)
「酔いどれ天使」(渡辺淳一)00022

久し振りに読んだ作者であるが意外と面白い。
短編集はスパイスが効いてないと書けないもんね。





07年11月27日(火)
「六本木心中」(笹沢左保)00021

面白い凄く面白い。
この作者は長編より短編で力量発揮するんじゃろうか?
「純愛碑」とかは声を出して唸ってしまったがね。
著作が400くらいあると聞く。
まだまだ読んでみよう。





07年11月24日(土)
「帰りこぬ風」(三浦綾子)00020

日記で綴られた小説。
これは結構斬新な手法であると思う。
青春時代に読んだらもっと感銘を受けたであろう。
マッタは若干年を取り過ぎたかな・・・(苦笑)





07年11月22日(木)
「三人の登場人物」(笹沢左保)00019

心理サスペンスで最後にはどんでん返し。
特別の傑作とは思わないが面白くぐんぐん読ませて貰った。





07年11月20日(火)
「残り香の女」(笹沢左保)00018

サスペンスアクションであるがまぁ及第点の出来。
殺人現場に都城や宮崎が出て来たんは興味深かった(笑)





07年11月17日(土)
「美貌の鬼気」(笹沢左保)00017

短編集に比べて全然キレがなかったなぁぁ
やたらセックスシーンだけ多かったし。
どんでん返しにしても読めた。
まぁこの作者もう少しは読んでみよ。





07年11月15日(木)
「そして夢色の殺人」(笹沢左保)00016

この作者は初めて読んだけど面白いなぁぁ
短編集ではあるけれど全て最後に驚くようなドンデン返しがある。
もっとこの作者を読みたくなった。





07年11月13日(火)
「Cの悲劇」(夏樹静子)00015

日本のアガサクリスティーですか。
しかしさすがに傑作ミステリーです。
でもなんで「C」の悲劇なんでしょ?





07年11月11日(木)
「センチメンタル・マシーン」(楠田枝里子)00014

ずっと昔に読んだ「ロマンチック・サイエンス」の続編みたい。
作者ならではのサイエンスエッセイ。
それにしましても楠田枝里子さん凄く博学ですなぁぁ





07年11月7日(水)
「半七捕物帳」(岡本綺堂)00013

小学生の頃この「半七捕物帳」をわくわくしながらテレビドラマで観ちょった記憶がある。
古本屋で見つけて速攻購入。
なる程江戸のシャーロックホームズですか。
しかしこの小説が大正時代に書かれたっちゅうのんは凄い・・・(汗)





07年10月26日(金)
「道ありき<青春篇>」(三浦綾子)00012

作者三浦綾子さんの結婚までを綴った自叙伝。
12年間もの闘病生活で寝た切りの作者が
キリスト教に目覚め愛に目覚め38歳で結婚するまでの物語。
しかしまことに波乱万丈ではありますな・・・





07年10月20日(土)
「わるいやつら」(松本清張)00011

この本は体に悪い。
読み出したら止められずに毎日寝不足であった。
サスペンス描かせたら確かに当代一流の作家であったなぁぁ。
医師が行った完全犯罪が壊れて行く・・・





07年10月15日(月)
「果て遠き丘」(三浦綾子)00010

やっぱし凄く面白かった。
この作者は一人一人の登場人物のキャラを生き生きと描く。
しかも目を離せない(?)ストーリー展開。
小説も写真も面白さが命かな。





07年9月22日(土)
「戦国自衛隊」(半村良)00009

一応乱読主義なんで買ってみたんであるが
やっぱし面白くなかった・・・





07年9月20日(木)
「続・氷点」(三浦綾子)00008

正編があまりに面白くて矢も盾もたまらず買った続編。
確かにこの続編も面白く作者のストーリーテラー振りには脱帽するんであるが
この「氷点」の場合正編だけの方が良かったような気がする。





07年9月4日(火)
「氷点」(三浦綾子)00007

昭和39年朝日新聞社から賞金1千万円の懸賞小説で見事グランプリを獲得した小説とか。
当時作者は雑貨店の主婦だったとか。
それにしても深遠なテーマであるにも関わらずぐんぐん引き込まれて行った。
娘を殺した犯人の娘を貰い子として育てて・・・
そうして結末は推理小説顔負けの大どんでん返し。
良くこんなストーリーが浮かぶもんだと作者の力量にほとほと感心。





07年8月30日(木)
「セイロン亭の謎」(平岩弓枝)00006

この作者は初めて読んだんであるが
推理小説としてはいささか物足りない。
もう少し他の作品も読んでみよう。





07年8月28日(火)
「塩狩峠」(三浦綾子)00005

凄い小説やな・・・
最終章は何度も涙を拭わんと文字が霞んで読めんかった・・・
俺は間違いなく三浦綾子信者になりつつあるようで・・・





07年8月26日(日)
「暗闇のつぶやき」(綾辻行人)00004

作者ならではのどんでん返しを期待しつつ読んだんであるが
最後まで単なる怪奇小説でいささかがっくりした。





07年8月23日(木)
「ポポイ」(倉橋由美子)00003

あの入江舞ちゃんのBIGサイト「ポポイ」
それはこの小説からとったっちゅう事で前から凄く興味あった本。
まさか生きている生首の名前がポポイとは・・・
それにしてもやっぱし俺は純文学は苦手やな・・・





07年8月20日(月)
「優しい傷」(落合恵子)00002

ちょっぴり哀しくそうして微笑ましい不倫関係の短編集。
ホテルに入った不倫カップルの心の葛藤には思わずニンマリ。
それにしましても落合さん相当な感受性の持ち主とお見受け致します。





07年8月17日(金)
「六道ケ辻 大道寺一族の滅亡」(栗本 薫)00001

推理小説の面白さを持った怪奇小説と言える。
過去と現在を交錯する事件の描写は秀逸。